株式会社ROMSは、2019年の設立以来、小売業向けのロボティクス自動化ソリューションを提供し続けています。この度、ROMSはNFC(Nano-Fulfillment Center)などの事業展開を加速させるため、合計12億円の資金調達を成功させました。この資金を元に、さらに業容を拡大し、お客様に新しい購買体験を提供することを目指します。
ROMSの事業内容
ROMSは、次世代ネットスーパーの併設型自動倉庫であるNFCと、超小型の無人店舗であるRCSを展開しており、両者はピッキングロボットと自動倉庫による商品搬送システムを持っています。これにより、顧客は24時間365日いつでも商品を自動的に受け取ることが可能です。また、併設されたタッチパネルからも選択可能で、スムーズな注文が実現しています。自動倉庫はフルフィルメントの役割も果たしつつ、無人店舗としての機能も兼ね備えています。
ROMSの提供するソリューションは、ハードウェアやミドルウェア、ソフトウェア、さらにはECソリューションまで一貫して整備されており、顧客のニーズに柔軟に応えることができる体制が整っています。すでに都内にRCSのモデル店舗を開店しており、大手通信キャリアKDDIが運営する店舗でも導入が進められています。
日本市場の課題
日本のEC化率は約3%と、欧米や中国と比較して依然として低い水準です。この背景には人的リソースに依存したピッキングが主流であるため、人件費の高さや人手不足による制約があります。しかし、欧米ではMFC(Micro-Fulfillment Center)を導入し、効率的なオペレーションを行っており、日本でも同様のニーズが高まっています。
ROMSは、MFCよりも小型かつ柔軟に設計可能なNFCやRCSを展開し、そうした環境に対応した高機能なサービスを提供しています。将来的には労働人口の減少に伴う人手不足や人件費高騰を見越した戦略が求められています。
資金の使途
ROMSによる今回の資金調達は、新たなエンジニアや事業開発などに関する人材採用や組織の強化に使われる予定です。また、既存のモデルを改良し、新しいモデルの開発に投資を行い、次世代型の購買体験を創造するための技術革新を今後も推進していきます。
会社概要
株式会社ROMSは、小売店舗や物流施設向けのロボティクスおよび自動化関連ソリューションを提供し、その本社は東京都品川区に位置しています。代表取締役の前野洋介氏は、会社のビジョンを実現するために積極的に取り組んでおり、さらなる事業の拡大を目指しています。ROMSのウェブサイトや問い合わせ先については、公式サイトをご覧ください。
公式サイト:
ROMS公式サイト
おわりに
ROMSは、小売業界の既存の枠を超えた新しいサービスを生みだしつつあります。また、資金調達を受けて更なる成長を期待されており、今後の展開が注目されます。