Z世代チャレンジ! in 北九州が目指す新たな社会実装
2025年9月4日から16日まで、北九州市が主催する「Z世代チャレンジ! in 北九州(ゼトチャレ)」が開催されました。このプロジェクトは、脱炭素に関連する新しいアイデアを学生たちが企業と共に実現を目指すもので、Earth hacks株式会社が運営を担当しました。
本企画では、北九州市、TOTO株式会社、株式会社安川電機の3社が参画し、各企業から提示されたテーマに基づいてZ世代の学生たちがアイデアを創出しました。このプロジェクトは「日本一若者を応援するまち」として知られる北九州市の取り組みの一環として行われ、青年たちに挑戦の場を提供することを目的としています。若者が主体的に行動できる機会を創出し、さまざまなスキルを育むことを目指しました。
Earth hacksとデカボチャレンジについて
Earth hacksは、脱炭素をテーマにした事業共創プロジェクトを行う企業で、学生と地域社会を繋ぐプラットフォームです。デカボチャレンジというビジネスコンテストを通じて、参加者は環境意識の強化や新たなビジネスアイデアの発掘を行います。過去に11回のコンテストを開催し、80社以上の企業と1,000名以上の学生が参加してきました。日々の生活に取り入れられる魅力あるアイデアを生み出すことを目的としています。
グランプリと学生大賞の受賞チーム
この5日間にわたる挑戦では、参加者は3~4名のチームを組み、提示されたテーマに基づいてアイデアを発展させました。最終的に、北九州市、TOTO株式会社、安川電機それぞれの企業ごとに選出された3チームが決勝に進出し、審査員の前でプレゼンテーションを行いました。
結果として、グランプリに輝いたのは「北九州市チーム」でした。彼らは、地球温暖化の影響を考慮し、「猛暑で楽しみを制限されたくない」とするZ世代のニーズに着目したアイデアを提案しました。具体的には、CO2吸収を促進する植樹活動と音楽フェスをうまく組み合わせたもので、持続可能な楽しみ方を提案しています。
受賞後、チームの代表者は「短期間の中でメンバーが協力し合い、意見を出し合うことで得た成果がこうして評価され、本当に嬉しいです。北九州の視点から物事を考える大切さを学びました」と感想を述べていました。
また、学生による投票によって決定された学生大賞には「安川電機チーム」が選出されました。彼らは「世の中のめんどくさいを解決するためのDX」をテーマにし、効率的で魅力的な働き方を提案する「かっこいい働き方」展を行うアイデアを発表しました。同チームのメンバーは、「同じ世代からの支持を得られて、大きな自信につながりました。これからも安川電機さんとの関わりを深めていきたいです」とコメントしました。
審査員の総評と今後の展望
今年度のコンテストでは、合計で3名の審査員が審査を行いました。株式会社博報堂の山内真太郎氏は、「解決の難しい課題に真剣に取り組む過程での衝突や意見のぶつかり合いは、良いアイデアを生み出すために必要な経験であり、参加者全員がこのプログラムから大きな財産を得たはずです」とその重要性を強調しました。
今後のZ世代チャレンジでは、更に多くのチームが参加し、共に持続可能な社会の実現を目指していくことが期待されています。この挑戦は、学生が自らの意見を持ち、実行する力を育むための大きな機会であり、社会全体へのインパクトも大きいでしょう。
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