滋賀県守山市のスポーツ推進PRポロシャツに採用された「ピエクレックス」

滋賀県守山市の新たな試み

滋賀県守山市において、スポーツ推進を目的とした新しいPRポロシャツが登場しました。その素材には、株式会社ピエクレックスの最新技術「電気の繊維」が採用されています。この取り組みは、今後数年間、さまざまなスポーツ大会で使用される予定です。

発表会の詳細

2024年7月31日、水曜日に守山市役所で開催された発表会では、守山市長の森中高史氏とピエクレックスの代表取締役社長、玉倉大次氏が登壇し、ポロシャツの特徴や意義について説明しました。発表会では、オリジナルロゴのデザインも紹介され、守山市在住のアーティスト、速見淳毅氏が手懸けたものです。ロゴには「炬火」と「守」の文字が用いられており、地域の象徴的な意味が込められています。

環境への配慮

このポロシャツは、単にブランドをアピールするためのものではありません。サステナビリティに配慮した設計となっており、使用後は回収され堆肥化されることが予定されています。このような循環型の考え方は、地域の花壇や農園に資源として再利用される予定です。これにより、エコロジーに貢献しつつ、地域内の活性化にもつながる狙いがあります。

「電気の繊維」ピエクレックスとは

「電気の繊維」ピエクレックスは、村田製作所と帝人フロンティアの技術を融合させた新素材です。この繊維は、人体の動きによって発生する微弱な電気を利用し、抗菌効果を持つことが特徴です。また、ポリ乳酸を原料としたこの素材は、植物由来で生分解性もあるため、燃焼を伴わずに自然循環に寄与することが可能です。このように、私たちの生活の中でテクノロジーを身近に感じながら、環境保護にも貢献できる素材なのです。

「P-FACTS」の取り組み

株式会社ピエクレックスは「P-FACTS」と呼ばれる循環インフラも構築しています。これは、ピエクレックスを使用したアパレル製品を回収し、地域の林業や農業で利用するための堆肥化を目指しています。共同で活動する多くの企業や団体と連携し、地域でのサステナブルな取り組みを進めることで、より良い社会の実現を目指しています。

このように、守山市の試みは環境意識が高まる現代において、政府や企業、地域が一体となって進めるべきモデルケースとなっているのです。

今後の展望

守山市は、今後3年間、多様なスポーツ大会の開催を通じてこのポロシャツを使用し広報活動を展開します。これによって、地域のブランド力の向上を図りながら、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。ピエクレックスの取り組みは、単なるファッションにとどまらず、地域の価値を高める役割を担っているのです。

この取り組みにより、守山市のスポーツ推進のPR活動がどのように展開していくのか、今後の動向に期待がかかります。