三重県の太陽光発電研修の成功
2023年12月2日、三重県が主催した「太陽光発電事業保守点検技術向上研修」が、株式会社エネテクの協力により成功裏に終了しました。この研修には、同社の取締役CTO 松尾がメイン講師として登壇し、業界の技術者たちに向けて貴重な知識を提供しました。
研修の狙いとは
この研修は、国の再生可能エネルギーに関する法律に基づき、地域内の太陽光発電事業者の保守点検技術の向上を図ることを目的としています。研修の会場には、三重県桑名郡に位置する木曽岬干拓地メガソーラー発電所が使用され、約20万枚のパネルが並ぶ広大なフィールド環境の中で実施されました。
参加者は座学と実地研修を通じて、即座に応用可能な技術を学ぶことができ、実際の設備を用いた実践的な技術指導が行われました。
座学研修の内容
午前の座学では、松尾が太陽光システムにおける基礎知識から始まり、特に重大事故につながる危険因子の一つである「コネクタ焼損」に関する解説を行いました。コネクタの焼損がどのようにして発生するか、施工不良や経年劣化を伴う事例を交え、未然に防ぐためのチェックポイントについて詳しく説明しました。
さらに最近業界内で増加している「ケーブル盗難」にも触れ、その対策として、銅線からアルミケーブルへの代替提案を行いました。松尾は、「防犯対策には絶対の正解はないが、犯人が狙うのを面倒だと感じさせることが重要である」と強調し、物理的な防止策と心理的な抑止力の両面からのアプローチが重要であることを解説しました。
実地研修の実施
午後の実地研修では、エネテクのO&Mサービス「ソラパト」を基に、実際のメンテナンス手法がデモンストレーションされました。特に、国家資格を持つ操縦者によるドローン点検のデモは参加者の注目を集め、幅広い面積を高精度で迅速に点検できる方法が示されました。
実際の発電所の規模であれば、徒歩では多くの時間がかかるところでも、ドローンを活用することで1日で点検が完了するという効率性に、参加者は熱心な質問をし、その成果を実感している様子でした。
今後の展望
研修を通じて、正しい保守点検技術の普及や、災害時にも稼働し続ける太陽光発電設備の長期安定稼働に向けた重要な知見が共有されました。エネテクは今後も自治体や業界団体と連携し、脱炭素社会の実現に向けた研修や技術普及を進めていく方針です。
会社概要
株式会社エネテクは、愛知県小牧市を本社にする企業で、2007年に設立され、太陽光発電のメンテナンスを主な業務としています。エネテクは今後も、正確で信頼性の高いO&Mサービスを提供し、再生可能エネルギーの発展に寄与していく意向を示しています。
詳しい情報は公式サイトの
エネテクを参照ください。