佐賀の「がばい農園」
2025-11-05 11:15:17

最先端のHACCP基準を維持する佐賀のお茶工場「がばい農園」

佐賀の小さなお茶工場「がばい農園」が果たす役割



佐賀県佐賀市に位置する「がばい農園」は、国産素材を使用した健康茶を生産する小規模な製茶工場です。近年、食品業界においてHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Points:危害分析重要管理点)の導入が義務化されて以来、同社は特に注目を集めています。2021年よりHACCPが義務化されたものの、形式的な運用が続く企業も多い中で、がばい農園は8年間連続して高い基準を保ち、今年は協会創設以来最高の得点、97点を獲得しています。

HACCP義務化とその影響



HACCPの導入は、食の安全を確保するために欠かせない仕組みですが、残念ながら日本国内ではその運用が形骸化しているケースが多々見受けられます。厚生労働省の報告によると、HACCP義務化後も衛生管理が不十分なため、多くの食品リコールが発生していると言います。実際、年700件前後のリコールが続き、「本当に機能している企業」は限られています。このような厳しい環境の中で、「がばい農園」は自主的にHACCPを取得し、その運用に真剣に取り組んできました。

97点の高得点を維持するための取り組み



がばい農園では、毎日1時間以上の清掃時間を設け、清掃の専門業者にも定期的に依頼しています。また、工場ではお茶の製造過程をすべて自社で管理しており、衛生教育を受けたスタッフが中心となって日次の記録を徹底しています。さらには、衛生意識を高める教育体制を整備することで、スタッフ全員が品質維持に貢献しています。これによって、「書面上の仕組み」ではなく、実際に「生きたHACCP」を実現しています。

消費者が求める「安心」と「HACCP」



近年、消費者が求めるものは「食の安全」よりも「安心」だと言われています。特に健康茶を利用する消費者にとって、製造背景や生産者の姿勢は極めて重要です。がばい農園は、すべての製造記録を保存し、トレーサビリティ(生産履歴の追跡可能性)を事実上完全に開示しています。その姿勢がブランドへの信頼につながっているのです。

現場の声:製造スタッフの思い



がばい農園のスタッフは平均年齢50代と年齢層が高いですが、その豊富な経験と知識は製造の各工程に活かされています。製造スタッフは「誰かが飲むお茶を作っているという実感があるからこそ、手を抜けない」と口をそろえて言います。このようにして、彼らは日々、製品の安全と品質を守っているのです。

代表取締役のコメント



がばい農園の代表取締役である児玉浩三氏は、「HACCPを取得することはスタートラインに過ぎません。維持のためにはスタッフ一人ひとりの意識が不可欠です。今回の97点は、社員の取り組みを象徴しています」と語っています。彼の理念には、地方から世界基準を発信し、安心を届けたいという強い思いが込められています。

今後の展開



がばい農園では、97点を取得したことを契機に、国産素材を使用した茶の海外展開や地域への衛生教育プログラムの提供を計画しています。また、他の小規模事業者へのHACCP運用支援を行い、モデルケースとして広めていく意向を示しています。今後の展開が楽しみです。

このように、がばい農園は小規模ながらも高い衛生基準を維持し、食の安全と安心を提供し続けています。彼らの姿勢は他の地域や企業にも大きな影響を与えることでしょう。


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会社情報

会社名
がばい農園株式会社
住所
佐賀県佐賀市諸富町為重390-10
電話番号
0952-37-5358

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