エンドファイトが資金調達
2024-10-22 13:22:38

筑波大学発エンドファイト、約1.5億円を調達しグリーン事業エコシステム構築へ

筑波大学発スタートアップ「エンドファイト」、資金調達でグリーン事業を推進



茨城県の筑波大学から生まれたスタートアップ、株式会社エンドファイトが、このたび約1.5億円の資金調達を成功させました。この資金は、スパークル株式会社やbasepartners株式会社、グローバル・ブレイン株式会社などからの投資を受けたもので、特にグリーン事業における新たなエコシステムの構築を目指しています。

土壌微生物技術の重要性



国連の報告によると、2050年までに世界の農業土壌の90%以上が劣化することが予測されており、これに対する対策が急務とされています。また、森林面積も毎年約600万ヘクタール減少していることから、気候変動や土壌劣化への対応が求められています。エンドファイトが重点的に開発を行っているのは「DSE」と呼ばれる土壌微生物で、これにより植物の環境ストレス耐性を高め、栄養吸収を促進することができます。これらの技術は、さまざまな環境において植物の成長を支えるための重要な要素となるでしょう。

エコシステムの構築と共同実証ネットワークの拡充



エンドファイトはこれまで、大手企業との連携を通じて植物栽培方法や緑化資材の開発に取り組んできました。10社を超える企業と協力関係を築き、多様な技術を実証してきた実績があります。今後は、不動産、ゼネコン、商業施設などのインフラ関連の企業との協力を通じて、グリーン事業の新たな共創を目指します。

また、エンドファイトは、資金調達の効果を活かし、技術開発や事業開発の体制を強化することを計画しています。さらに2025年度の初めには、プレシリーズAラウンドでの資金調達も予定しており、シンガポールやインドネシア、マレーシアなどでの国際的な展開も視野に入れています。

投資家の期待とコメント



投資を行ったスパークル株式会社の代表取締役、福留秀基氏は、エンドファイトの「DSE」技術が持つ革新性と国際的な展開への意欲を高く評価しています。また、basepartners株式会社の石川誉氏は、エンドファイトの取り組みが持つ持続可能な社会に向けた大きな意義を強調し、その挑戦に期待を寄せています。エンドファイトが目指すのは、ただの収益モデルではなく、環境問題の解決に資する新しい事業の創出です。

環境問題解決に向けた取り組み



エンドファイトは、2023年にリバネスが主催したアグリテックグランプリで最優秀賞を受賞したこともあり、スタートアップとしての成長が期待されています。加えて、土壌や森林の再生に向けた活動にも積極的に取り組んでいることから、環境省や地方自治体とも連携を強化する計画です。社長の風岡俊希氏は、持続可能な地球環境の実現に向けた意義のある事業モデルを構築するため、多くの企業と協力していく意向を示しています。

結びに



株式会社エンドファイトは、環境問題解決に向けた新たな役割を果たすべく、土壌微生物を活用した高付加価値な緑化技術を進化させることを目指しています。現在の取り組みを通じて、持続可能な未来を創造するためのエコシステムを構築し、企業や自治体と連携しながら新しい事業モデルを展開していくことで、私たちの社会と環境への貢献を続けていく予定です。

今後のエンドファイトの活動に注目し、彼らが築く新たなグリーンビジネスの進展を見守りたいと思います。


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会社情報

会社名
株式会社エンドファイト
住所
東京都千代田区富士見1-3-11富士見デュープレックスビズ4階
電話番号
050-5473-0686

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