セゾンテクノロジーが全社員を対象にスリープテックを導入
株式会社セゾンテクノロジー(本社:東京都港区、代表取締役社長:葉山 誠)は、健康に対する睡眠の影響を考慮し、これまで試験的に導入していた睡眠検査を、40歳以上の全社員を対象に11月から本格的に実施します。この取り組みの背景には、社員の健康促進と睡眠に関連したリスクの早期発見の重要性があります。
対象者の拡大と睡眠検査の実施
これまでの試験導入では、40歳以上の管理職を中心に行われており、その結果、約30%の社員が睡眠時無呼吸症候群の疑いを指摘されました。この症候群は多くの生活習慣病を併発する可能性があり、相談を受けた社員の多くは、自身が症状に気づいていなかったことが明らかになりました。睡眠時無呼吸症候群は放置すると、心筋梗塞や脳卒中のリスクを増加させるため、早期の診断と治療が求められます。
セゾンテクノロジーは、社員の健康を大切にし、特に40歳以上の社員に対して健康診断の一環として睡眠検査を行うことで、無自覚なリスクを早期に発見し、必要な治療につなげることを目指しています。これにより、社員の健康を保ち、より良い働き方へとつなげる考えです。
データを用いた予防策の構築
さらに、セゾンテクノロジーは「データをつなぐスペシャリスト」としての強みを生かし、睡眠検査の結果を勤務データや運動習慣と組み合わせることで、睡眠に関する課題との相関を探ります。これにより、事前にリスクを把握することが可能になり、予防に役立てられるデータ活用を進めていく意向です。
セゾンテクノロジーのミッション
同社は、「全てのデータをつなぎ、誰もがそのデータを活用できる社会を作る」というミッションのもと、幅広い製品やITサービスを提供しています。また、金融や流通業など多岐にわたる業種向けのシステム開発も行い、特に最近ではクラウド型データ連携プラットフォーム「HULFT Square」への注力を強めています。これらの取り組みを通じて、社員自身の健康を守るだけでなく、社会全体の健康水準を向上させることを目指しています。
S’UIMINとの連携
セゾンテクノロジーが導入する睡眠検査は、株式会社S’UIMINの脳波計測デバイス「InSomnograf」を使用しています。S’UIMINは筑波大学の研究を基にして成り立っており、睡眠に関する課題を解決するためのビジョンを掲げています。社員の睡眠を科学的に分析し、より良い睡眠環境の構築を目指しているのです。
このような取り組みを通じて、セゾンテクノロジーは全社員の健康管理に寄与し、安心して働ける環境づくりを進めていくことでしょう。