世界の畜産の未来を鹿児島から!
鹿児島県のJA経済連が新たなプロジェクトを発表しました。2024年7月29日から、牛・豚・鶏の3つの畜産のボランタリークレジット化を世界で初めて開始します。この取り組みは、持続可能な畜産業の実現を目指し、環境に優しい方法での経営を促進することを目的としています。
プロジェクトの背景
鹿児島県は日本でも有数の畜産県として知られていますが、今回は環境問題に真剣に向き合う姿勢を示すことで、国内外における日本の畜産物の認知度向上を目指します。この「未来畜産GHG排出量削減ーKモデル」では、農業の脱炭素化に貢献し、ESG、SDGs、アニマルウェルフェアといった重要な社会的課題にも取り組みます。
本プロジェクトに関与するのは、JA鹿児島県経済連のほか、株式会社Linkhola、株式会社AmaterZ、そして九州大学です。JA鹿児島県経済連は試験農場の運営や管理を担当し、Linkholaは新たな方法論を策定し、クレジット化システムを構築します。また、AmaterZは飼育環境に関するデータモニタリングを行い、九州大学の早渕准教授が国内外におけるGHG排出の助言を行います。
取り組みの意義
JA鹿児島県経済連がこのボランタリークレジット化に取り組む理由は、以下の3つに集約されます。
1.
環境保全の推進: まず、脱炭素社会の実現に向けての努力として、畜産県である鹿児島が先駆けることで、他の地域への広がりを促進する狙いがあります。
2.
経済的メリットの提供: 次に、クレジット化が家畜の生産性向上や飼料要求率の改善といった、経済的な利点を農家にもたらすと同時に、全国的な取り組みとしての普及も図ります。
3.
農家の所得向上: 最後に、このプロジェクトを通じて農家の所得を向上させ、他の農業分野にも波及効果を生むことを期待しています。
今後の展望
このプロジェクトは、成功裏に進んでいくことを祈っています。世界初の試みであるボランタリークレジット化が、鹿児島から全国、さらには国際的な影響を及ぼすことになるでしょう。持続可能な畜産は、今後の農業の在り方を大きく変える可能性があります。
今後、プロジェクトの進捗に関しては随時報告がされる予定です。この取り組みが、鹿児島の畜産の未来を輝かしいものにすることを願っています。