2024年12月の首都圏中古マンション価格動向を分析！

2024年12月の首都圏における中古マンション価格動向

不動産業界の重要な指標として注目されるアットホームの調査によると、首都圏の中古マンション市場は2024年12月においても上昇を続けています。特に、東京都の23区と神奈川県の横浜市・川崎市では、価格が2017年1月以降の最高水準を更新しました。

各エリアの中古マンション価格の動向

首都圏全体

首都圏の中古マンションの平均価格は4,200万円で、前月比では1.8％の上昇、前年同月比では8.2％の上昇となっており、これは5カ月連続の価格上昇を示しています。この背景には、需要の増加や供給の不足が影響していると考えられます。

東京都と神奈川県

特に東京都の23区では初めて平均価格が6,000万円台に到達しました。これにより、購入者の意欲が高まり、さらなる価格の上昇が予想されています。神奈川県でも同様に、横浜市や川崎市の中古マンション価格が増加傾向にあり、これらの都市は高い居住需要が続いています。

埼玉県と千葉県

一方、埼玉県（さいたま市など）や千葉県西部では、前年同月を下回る柔らかい市況が見られ、特に千葉県は横ばい状態が続いているため、地域ごとの差が顕著です。これらの地域の市場は、今後の回復が期待されていますが、現段階では前年の水準を下回っています。

首都圏外のエリア

首都圏外の8エリアの動向も注目されます。具体的には、仙台市や広島市では前年同期を下回る価格が報告されていますが、一方で札幌市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市には、2017年の第一四半期以来の最高額を更新するエリアも存在します。これは、地方都市での不動産需要が高まっている証拠とも言えるでしょう。

調査対象とデータの概要

アットホームのこの調査は、東京都（23区及び都下）、神奈川県（横浜市・川崎市）、埼玉県（さいたま市など）、そして千葉県西部を中心に、登録された中古マンションの価格を元に分析されています。調査対象は、アットホームの不動産情報サイトに利用者が登録・公開した物件で、これに基づく売り希望価格が価格として表記されています。

一部の物件は、30㎡以下のシングル向きから70㎡超の大型ファミリー向きまで幅広く分けられ、そのニーズによって結果が異なることもあります。