コニカミノルタジャパンが「戻り苗」に着手。
2023年、コニカミノルタジャパン株式会社が、環境保護と持続可能な社会貢献を目的に「戻り苗」を導入しました。この取り組みは、株式会社ソマノベースとの協力によって実現しました。コニカミノルタジャパンは、すでにCO2削減に向け様々な施策を講じており、今回の活動もその一環です。
森の未来を育む「戻り苗」とは?
「戻り苗」とは、どんぐりから育てられた苗木を指し、人々が日常生活の中で育成に参加できる仕組みを持っています。この活動は、職場内での苗木の育成から始まります。コニカミノルタジャパンの全拠点に設置された苗木育成用のラダーシェルフには、会社の環境保護に対する思いを反映したオリジナルデザインのパネルが施されています。
社員が「自分ごと」として感じる活動
コニカミノルタジャパンは、社員の意識を高めるためにオンラインとオフラインのハイブリッド形式で社内セミナーを開催しました。このセミナーでは、森林保護や防災についての説明が行われ、「戻り苗」がどのように気候変動対策に寄与するのかが話されました。社員一人ひとりがこの取り組みを「自分こと」と捉え、主体的に参加できるような環境を整えています。
サステナブルな未来へ向けて
コニカミノルタジャパンのコーポレート環境CSR推進担当マネージャー、弓場愛子氏は、サステナビリティに対する企業の責任について言及しました。また、2025年にカーボンマイナスを達成することを目指し、持続的な森林保護を通じた気候変動への対応にも取り組んでいく意義を強調しています。
ソマノベースとの協力
一方、株式会社ソマノベースのプランナー松下登志朗氏は「戻り苗」の導入について非常に喜ばしいと感謝の意を表明しました。企業のサステナビリティ推進において、人々が森づくりに参加しやすくすることが重要であるとし、今回のプロジェクトがそうした新しい試みの一つであると述べました。各支社で育成が始まった苗木は、全支社の垣根を越えて、活発な意見交換を生んでいます。
未来の森づくりへの道
「戻り苗」は、観葉植物として育成され、最終的には植樹される会の一部として扱われます。このサービスは、企業や団体において100社以上が参加し、2,000本以上の苗木が育てられています。そんな背景には、森づくりに対する重要性を地域社会に浸透させ、土砂災害による人的被害をゼロにするというソマノベースの理念があります。
今後も、コニカミノルタジャパンとソマノベースは連携しながら、持続可能な森林管理と環境保全活動を進めていくことでしょう。新たな森づくりの在り方を模索し、未来の世代へ自然を引き継ぐ挑戦が続いています。私たちも、この活動を注視し、共感できる方法で森を大切にすることが求められています。