矢崎エナジー、冷暖房の電力使用量を一変させる新システムe-tunerを発表
矢崎エナジーシステムの新技術“e-tuner”がもたらす省エネ革命
矢崎エナジーシステム株式会社は、2023年9月22日に新たな省エネ技術“e-tuner”を発表しました。このシステムは、冷暖房システムである吸収冷温水機「アロエース」の動力を大幅に削減することを目的としています。特に、電子制御技術を活用して、冷温水ポンプや冷却水ポンプ、冷却塔ファンの運転を、空調負荷に応じて最適に制御することが可能です。
この新システムの最大の魅力は、使用電力をなんと最大70%も削減できる点です。これを実現するためには、冷温水や冷却水の流量が最低ラインを下回らないよう注意しつつ、機器不具合を防ぎながら動力を絞る仕組みが採用されています。これにより、冷暖房の電力消費が劇的に減少し、結果的にCO2排出量の削減にも繋がります。
簡単な遠隔操作とスケジュール制御
“e-tuner”の便利な点は、アロエースの遠隔操作盤「DCP-N」と連携することで、ユーザーが遠隔から省エネ運転のオン/オフを制御できるところです。また、各施設の冷暖房運転スケジュールに応じた制御も可能で、簡単に省エネを図ることができます。
例えば、宿泊施設ではチェックアウトの時間(通常10時前後)から次のチェックイン(通常15時前後)までの間、空調負荷が低くなる時間帯を利用して、電力消費を最小化するようなスケジュール運転を設定することが可能です。これにより、使用電力のコストがグッと減り、環境にも優しい運用が実現できるのです。
カーボンニュートラルへの貢献
矢崎エナジーシステムは、この新技術がカーボンニュートラル社会の実現に寄与するとアピールしています。特に、使用電力を削減することで、企業が支払う電力料金のコスト削減にも大きく貢献するでしょう。近年、温暖化対策が重要視されている中で、こうした技術革新はますます求められるようになっています。
矢崎エナジーシステムの企業背景
1963年に創業した矢崎エナジーシステムは、矢崎総業のグループ企業として、電線やガス機器などの生活環境機器の開発から製造、販売までを手がけています。また、「あらゆるエネルギーの総合プロデュース企業」を目指し、電力やガス、太陽光、石油などのインフラ設備を整え、環境に配慮した持続可能な社会の構築を目指しています。
このような背景からも、矢崎エナジーシステムの新システム“e-tuner”が、単に技術的な革新にとどまらず、環境問題に対する真剣な取り組みであることが伺えます。ユーザーがエコでありつつコストパフォーマンスの高い運用を求める中、今後の展開に非常に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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矢崎総業株式会社
- 住所
- 東京都港区港南1-8-15Wビル7F
- 電話番号
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