絵本『まいごのモリーとわにのかばん』が大賞受賞
話題の新人作家、こまつのぶひさ(小松申尚)さんが手がけた絵本『まいごのモリーとわにのかばん』が、第13回絵本テキスト大賞を受賞しました。物語の主人公は、好奇心旺盛なひつじのモリー。この作品は、絵本業界に新風を巻き起こしています。
絵本テキスト大賞の意義
この賞は、児童文学者協会と童心社が共催し、新たな絵本作家の発掘と育成を目的としています。テキストのみを対象としたコンクールで、2008年から毎年開催されており、これまでに数多くの才能ある作家が誕生しています。2022年には第15回の開催が予定されており、これからも多くの応募者が期待されます。
作品の魅力
『まいごのモリーとわにのかばん』は、モリーが不思議なわにのかばんと共に冒険する物語です。小松さんは、物語のアイデアはわにのかばんというキャラクターから生まれたと語っており、モリーが迷子になることでストーリーが展開します。モリーの性格や冒険が描かれることで、子どもたちに冒険心を呼び起こす作品となっています。
この作品を絵にしたのは、実力派の画家、はたこうしろうさん。彼は、物語を表現するためにさまざまな画法を試行し、最終的に鉛筆の線とデジタル彩色を組み合わせる技法を選びました。強いタッチで描かれた絵は、モリーや物語への深い愛情を伝え、見る者を引き込みます。
モリーの冒険や感情
モリーは、風景をお出かけする大好きなキャラクターです。しかし、彼女はしばしば迷子になってしまいます。お父さんからもらったわにのかばんを持つことで、彼女には特別な冒険が待っています。モリーの Adventures はただの作品ではなく、その姿には子供たちの可能性を象徴するものがあるのです。はたこうしろうさんの描くモリーは非常に表情豊かで、彼女の迷子になったときの表情も愛らしく、ページをめくるのが楽しくなります。
次回の絵本テキスト大賞も期待
第15回絵本テキスト大賞が2022年4月から始まります。新たな才能がどのように現れるのか、期待が高まります。また、応募の締切は6月末で、3歳から8歳向けに分かれたカテゴリーがあります。新時代の絵本作家を目指す人にとっては絶好のチャンスです。
書誌情報
- - 書名: まいごのモリーとわにのかばん
- - 著者: こまつのぶひさ(文)、はたこうしろう(絵)
- - 定価: 1,430円(本体1,300円+税10%)
- - 発売日: 2022年2月28日
- - ページ数: 34ページ
- - ISBNコード: 978-4-494-01641-9
この新しい絵本が、未来の世代にどのような影響を与えるのか。ぜひその目で確かめてみてください。