名寄市、笹川スポーツ財団との連携でアクティブなまちづくりを推進
2024年度から北海道名寄市は、公益財団法人笹川スポーツ財団(SSF)と協力し、スポーツを活かした「アクティブシティ推進事業」の取り組みを本格的にスタートさせることが発表されました。スポーツを通じて地域のさまざまな課題を解決するこのプロジェクトは、名寄市における新たなまちづくりのモデルケースとなることが期待されています。
連携協定の背景
名寄市はSSFが開催していた「チャレンジデー」に約30年間も参加してきた自治体の一つであり、地域におけるスポーツの推進に力を入れてきました。昨年度から始まった「アクティブシティ推進事業」にも名寄市は賛同しており、地域内の3つの組織を統合した新たな「Nスポーツコミッションなよろ(NSCなよろ)」を立ち上げるために、SSFは積極的に支援してきました。
この取り組みを通じて、名寄市はスポーツを活用した地域課題解決に向けた新しい方法を模索し、さらなる発展を目指しているのです。スポーツを基盤とした地域づくりの進展が期待される中、今回の協定はその一環として位置づけられています。
主な連携内容
協定締結により、SSFと名寄市は以下のような具体的な連携協力を進めることになります。
1.
名寄市のスポーツ施策の推進
名寄市におけるスポーツ推進計画の策定や実行、NSCなよろの運営支援、指導者の育成、子どものスポーツ環境の整備などが含まれます。これにより、地域のスポーツ環境を充実させ、住民が気軽に楽しめる活動を提供していきます。
2.
社会課題解決に向けたプログラムの開発
スポーツを駆使して地域の社会課題を解決するため、官民連携によるプラットフォームを構築します。これに伴い、地域資源を最大限に活用したプログラムの開発と共に、次世代のリーダーや人材を育成することも目指しています。
今後の取り組み予定
名寄市は2025年度に、名寄市スポーツ推進計画の完成に加え、地域が直面する課題を明確にし、それに基づくテーマの整理と開発を進める計画です。このように、地域の特性に合わせた柔軟かつ積極的なアプローチで、スポーツを通じた地域活性化を進めていきます。
アクティブシティ推進事業とは
「アクティブシティ推進事業」は、SSFがこれまでの調査や研究活動を生かし、地域のスポーツ課題や社会課題を解決するための取り組みです。自治体と連携し、官民協力のプラットフォームを構築することで、課題解決に向けた新たな可能性を探ります。これからの名寄市において、このような取り組みがどのように進展し、地域がどのように変わっていくかが注目されます。
今後、名寄市とSSFの協働が生むスポーツと地域の新しい関係に期待が高まる中、他の自治体にも良いモデルとなることでしょう。地域住民が主体的に参加できるアクティブなまちづくりが進むことを心から願っています。