マンション管理員が宅配便を配達? 再配達ゼロを目指す画期的なサービスの実証実験開始
近年、EC市場の拡大に伴い、宅配便の利用は増加の一途を辿っています。しかし、その一方で、再配達の増加が深刻な社会問題となっています。ドライバー不足やCO2排出量の増加など、様々な課題が浮き彫りになっています。
そんな中、マンション管理会社の大和ライフネクスト株式会社は、再配達削減と居住者の利便性向上を目指し、新たな配送サービスの実証実験を開始しました。このサービスでは、マンション管理員が宅配会社から荷物を一括で受け取り、各住戸へ配送を行います。
マンション内配送サービス:再配達削減と利便性向上を両立
従来、マンションでは宅配ボックスの設置や置き配などが導入されてきましたが、それでも不在時の荷物の受け取りは、居住者にとって大きなストレスでした。宅配ボックスが埋まっている、置き配がセキュリティ的に不安、インターホンからの不在連絡に気づかないなど、様々な問題がありました。
大和ライフネクストの「マンション内配送サービス」は、これらの問題点を解決するため、マンション管理員の専門知識と経験を生かした新たな配送システムです。管理員が宅配便の荷物を一括で受け取り、各住戸へ配送することで、再配達を減らし、居住者の利便性を向上させることを目指しています。
実証実験の内容
今回の実証実験は、東京都中央区内の分譲マンション(約200戸)で行われます。期間は2024年11月11日から2025年1月末までの予定です。
実験では、日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便の3社が協力し、荷物の受け渡しから配送、保管までの一連の流れを検証します。管理員は、専用アプリを使って配送記録を管理し、効率的な配送を実現します。
実証実験で期待される効果
このサービスの実用化により、以下の効果が期待されています。
宅配会社にとって
荷物の一括引き渡しによる配送効率化
再配達削減によるコスト削減
居住者にとって
荷物の受け取りの利便性向上
再配達による時間のロス削減
管理員による安心安全な配送
マンション管理会社にとって
管理業務の付加価値向上
* 新規ビジネスモデルによる収益増加
まとめ
大和ライフネクストの「マンション内配送サービス」は、宅配会社、居住者、マンション管理会社、すべてにとってメリットのある画期的なサービスです。実証実験の結果が注目されます。