阪急電鉄、健康経営優良法人に認定
阪急電鉄株式会社は、経済産業省と日本健康会議が共に選定する「健康経営優良法人2025 大規模法人部門(ホワイト500)」に認定されました。これは、同社にとって5年連続の快挙です。企業理念として「人の尊重」を重要視し、従業員及びその家族の健康が会社の未来にとって大切な要素であるとの認識に基づいたものです。
健康宣言と取り組み
阪急電鉄は2018年に「健康宣言」を策定しました。さらに2020年には「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」を発表し、その中で「一人ひとりの活躍」を重要テーマと位置付けています。これに基づき、健康経営の推進が図られており、各部門や産業医、阪急阪神健康保険組合が協力し合い、健康経営推進委員会を設置しています。
この委員会では、従業員の健康に関する課題を詳細に分析し、その結果に基づいて具体的な施策を策定・実施し、さらにその効果を検証、継続的な改善を行っています。
重点的な健康課題
阪急電鉄が特に対処すべき健康課題としては、「生活習慣病」「女性特有の疾病」「メンタルヘルス」「職場の禁煙」の4つが挙げられています。
生活習慣病への取り組み
- - 要治療者や精密検査が必要な従業員に対する産業医面談の実施
- - 健康保険組合が主催する特定保健指導への参加を促す施策
- - 若年層に対する保健師による健康指導の実施
女性特有の疾病への対応
- - 定期健康診断において乳がん・子宮頸がん検診を行う体制
- - 女性の健康に関するセミナーを全従業員を対象に開催
メンタルヘルスの強化
- - セルフケアやラインケアセミナーの開催
- - 睡眠改善プログラムの実施
職場の禁煙環境を推進
- - 勤務時間中及び職場敷地内での禁煙実施
- - 禁煙治療及び禁煙補助薬に対する費用の補助
未来に向けての展望
今後も阪急電鉄は、従業員がその能力を最大限に引き出せるよう、健康の維持・向上に繋がる施策を積極的に推進していく方針です。会社全体で、従業員とその家族が安心して働ける環境作りを目指し、地域や社会に貢献していくことを誓っています。
この「健康経営優良法人認定制度」は、優れた健康経営を実施している法人を「見える化」し、従業員や求職者、関係企業から評価を受けやすい環境を整えるものです。それにより、企業が従業員の健康管理を経営的視点から戦略的に行っていることが社会に広く認知されることを目的としています。
阪急電鉄の取り組みを是非、今後も注視していきたいものです。