異彩の南部鉄器
2025-09-25 17:26:03

ヘラルボニーと鈴木盛久工房、異彩の南部鉄器誕生の瞬間

ヘラルボニーと鈴木盛久工房が手を組む



株式会社ヘラルボニーが、岩手県の伝統的な工芸品である南部鉄器の老舗、鈴木盛久工房と初めてのコラボレーションを果たしました。このコラボにより、ヘラルボニーの契約作家3名のアートを取り入れた新しい南部鉄器が誕生します。

鈴木盛久工房は2025年に創業400年を迎える、実績と歴史を持つ工房です。彼らは、古くからの伝統を守りつつ、現代のライフスタイルにフィットするような南部鉄器を制作しており、その技術や美しいデザインは国内外で高く評価されています。今回の取り組みでは、盛岡に根ざしながら100年先を見据えた文化を創造しようというヘラルボニーと鈴木盛久工房が出会い、アートと伝統が融合した全く新しい製品が生まれることとなります。

伝統とアートの融合



この南部鉄器が完成するまでには、多くの試行錯誤が繰り返されました。南部鉄器の本体と陶器製の蓋を組み合わせることで、従来の工芸とアートがうまく融合されました。職人による繊細な手仕事はもちろん、作家たちによる独自の装飾が施されたこの新しい製品は、デザインと実用性を兼ね備えています。

日常生活に彩りと豊かさを提供するこの南部鉄器は、ただのプロダクト制作にとどまらず、岩手の地域文化として全国にその魅力を広めることを目指しています。創業7年のヘラルボニーと、400年の歴史を持つ鈴木盛久工房のコラボレーションは、アートと伝統工芸の新たな可能性を切り開き、地域を越えて世界に文化を発信する大きな一歩となるでしょう。

3000年の物語が始まる



鈴木盛久工房の16代目当主である盛久氏は、南部藩の御用鋳物師として1632年に始まった鈴木家の伝統を引き継ぎ、現代における南部鉄器のあり方を常に考えてきました。ヘラルボニーの松田兄弟と共に製作を進める中で、意外な化学反応が生まれ、ユニークな鉄瓶が完成したと説明しています。

彼は「老舗の工房とヘラルボニーは、一見異なるイメージを持つが、実は変化を厭わない点で共通しています。共に岩手の魅力を全国と世界に広げたいという気持ちも同じです」と語っています。

限定アパレル商品と展示会



このコラボレーションを記念して、ヘラルボニーは数量限定のアパレル商品も販売します。アート作家・藤田望人氏の作品がデザインされたTシャツやスウェットが新たに登場し、地域の文化を身近に感じられるアイテムとなっています。

また、藤田氏の作品を紹介する展示会も開催されます。展覧会は「Rhythm」というタイトルで、彼の独自の視点や創造力が表現された作品約20点を展示・販売する予定です。地域のアートシーンに新たな風を吹き込むこの取り組みは、多くの人々に受け入れられることでしょう。

商品情報



商品は、日輪をかたどった鉄瓶と替えの陶器製蓋がセットで販売されます。サイズによって価格は異なり、小サイズが176,000円、中サイズが198,000円、大サイズが220,000円となっています。受注生産方式で、予約は2025年10月8日から開始されます。手作りの商品なため、納期は約6ヶ月を見込んでいますが、多少の前後はあるかもしれません。

特設サイトや直営店舗での展示も行われる予定です。ヘラルボニーの店舗では、鈴木盛久工房400周年記念の展示も併催され、地域の人々が気軽に訪れることのできる文化の場となることが期待されています。

結論



ヘラルボニーと鈴木盛久工房のコラボレーションは、アートと伝統工芸の良好な関係を築く素晴らしい機会です。双方の強みを生かしながら、新しい文化を形成していくプロセスが今後も注目されます。きっと、この南部鉄器は多くの家庭に彩りと豊かさをもたらすことでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ヘラルボニー
住所
岩手県盛岡市開運橋通2-38HOMEDELUXビル4F HERALBONY
電話番号

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