東京大学発スタートアップとTSUCHIYAの協業
東京大学発のAIスタートアップ、燈株式会社(あかり、以下「燈」)は、岐阜県に本社を構えるTSUCHIYA株式会社と手を組み、建設業界に特化した新たな支援ツール「構造設計支援ツール」を発表しました。本ツールは、建築設計における構造計算業務を大幅に効率化し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指しています。
1. 背景と開発の目的
近年、建設業界では人手不足が深刻な問題として浮上しています。特に安全性が求められる構造計算においては、設計図面から必要な情報を手動で取り出し、ソフトウェアへ入力する作業が非常に時間を要していました。そのため、燈とTSUCHIYAはAI技術と建築の実務ノウハウを融合させ、構造計算プロセスを効率化するためのシステム開発に至りました。
2. 新システムの仕組み
2.1 自動会入力機能
「構造設計支援ツール」は、プロジェクトに関連する図面をアップロードすることで、AIが自動的に構造計算に必要な情報を抽出します。このシステムにより、手間のかかる手動入力を軽減し、業務の負担を軽くします。
2.2 高精度な情報抽出
利用者が作成した設計図面(平面図・断面図)をAIが解析し、階高やスパン長、部材の配置情報などを自動的に取り出します。これにより、設計者は「柱」や「梁」といった情報設定だけで、他の必要な数値を取り込むことが可能になります。
2.3 シームレスなデータ連携
さらに、抽出されたデータは、構造計算ソフト「SS7」に適した形式で出力されます。これにより、データの連携が円滑になり、入力ミスも削減されます。
3. 導入による効果
本システムを利用することによって、手動での入力と調整にかかる時間を約50%も削減できます。この時間短縮によって、設計者は他の重要な業務に集中でき、全体的な生産性を向上させることが期待されています。さらに、「SS7」に反映後は、3Dでの確認やBIMソフトへのデータ展開も簡単に行えるようになり、柔軟な設計・施工が可能になります。
4. 燈株式会社のビジョン
燈株式会社は、「日本を照らす燈となる」を理念に掲げ、AI技術を駆使したさまざまな業界へのソリューションを提供しています。特に建設業界におけるDX推進は、社会全体の生産性を向上させる大きな柱となっています。今後も燈は、技術革新を通じて日本の基幹産業に寄与し続けることでしょう。
5. 会社概要
燈株式会社の詳細は以下の通りです。
- - 会社名: 燈株式会社(Akari Inc.)
- - 所在地: 東京都千代田区神田駿河台4-6御茶ノ水ソラシティ21階
- - 代表者: 代表取締役社長 兼 CEO 野呂侑希
- - 設立: 2021年2月
- - ホームページ: 燈株式会社
新たな構造設計支援ツールの導入が、建設業界の未来を如何に変革するか、注目が集まっています。