アルサーガパートナーズがIrisX Forum Japanで語る建設DXの未来
2023年10月、東京都渋谷区に本社を置くアルサーガパートナーズ株式会社が、デンマーク発のIoTプラットフォーム企業Trackunit(トラックユニット)主催の「IrisX Forum Japan」に参加しました。このフォーラムでは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)をテーマに、アルサーガパートナーズの執行役員である藤本渓太がゲストスピーカーとして登壇しました。
IrisX Forum Japanの概要
「IrisX Forum Japan」は、日本市場における建設業界の専門家を対象にした招待制フォーラムです。本イベントは、業界の現状を踏まえ、データと技術を活用して日本の建設業のDXを進めるための具体的な方法を議論する場として設けられました。フォーラムの本編は14:00から17:45まで行われ、その後、18:30から21:00まで懇親会が行われました。
建設業界のデジタル化が求められる背景
建設業界は、現在深刻な人手不足や高齢化が進行しており、この課題を克服するためにデータやAIの活用がますます重要になっています。国土交通省が掲げる「i-Construction 2.0」では、2040年までに作業人数を3割削減し、生産性を1.5倍にすることが目指されています。データの活用は、プロジェクトの改善および業界全体の変革の鍵を握っています。
しかし、業界内のデータはメーカーごとに異なるシステムやフォーマットに分かれているため、効率的に集められても活用しきれない場合が多いのです。データを統合し、標準化することが求められています。
このような背景を受けて、Trackunitが提供する「IrisX」は、建設業に特化したオペレーティングデータプラットフォームとして注目されています。データの統合と標準化を通じて、データ分析やAI活用を容易にする基盤を提供します。アルサーガパートナーズは、このプラットフォームに対してDatabricksを活用したデータ基盤構築の専門知識を結集し、実践的な活用方法を模索しています。
建設業界の構造課題とデータ活用の具体例
構造課題の整理
藤本の講演では、建設業が直面する構造的な問題について詳述されました。特に、2024年には55歳以上の割合が36.7%に達し、29歳以下はわずか11.7%に留まる現実が示されました。このことは、次世代の技能や知識をどう継承するかが急務であることを物語っています。さらに、保守的なデータ利用の現状では、判断や意思決定において個別最適が行われやすく、業界全体の効率化を妨げています。
テクノロジーによる変革
次のセッションでは、データとAIを活用した具体的な利活用方法について紹介されました。予知保全や稼働分析、サービス業務の高度化、さらには生成AIを使ったオペレーション支援が挙げられました。IrisXでは、機械データや業務データを組み合わせて、分析や可視化、自動化を行うことが可能です。重要なのは、データを「見るもの」として終わらせず、実績に繋げる「使うもの」に変えることです。
データ・AI活用の実践的な4ステップ
講演の後半では、データ・AIの利用を具現化するための具体的なステップが提案されました。
1.
戦略策定:現在の状況を評価し、目標とその達成方法を明確に設定(1〜2か月)。
2.
基盤構築:データ・AI基盤の設計、導入、統合を進める(3〜6か月)。
3.
利活用:ダッシュボードやAIモデルの実装を通じて、具体的なユースケースに結びつける(3〜6か月)。
4.
ガバナンス・人材育成:データガバナンスの整備と人材育成を並行して進め、継続的に利用できる状態を作る(継続的)。
このように、戦略から実行、育成に至るまで、全体を一貫して進めることが建設DXを成功に導く鍵であると指摘されました。
まとめと今後の展望
今回のフォーラムでは、建設業界における課題を踏まえ、データやAIを使った具体的な戦略とその実行方法が共有されました。TrackunitのIrisXプラットフォームは、業界の分断したデータを解消し、分析や実用化への道を開くことが期待されています。今後もアルサーガパートナーズは、Databricksの専門知識を活かし、建設業界における実行力のある変革を促進していく所存です。データとAIに基づいた建設DXに関心がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。