マラウイのための給食支援を伝える、感動の講話
2025年6月18日、同志社大学のチャペルで、NPO法人せいぼの代表、山田真人氏が特別講話を行いました。今回の講話は、聖書のルカ10章に基づく「良きサマリア人」の物語をテーマに、ソーシャルビジネスの重要性や意義についてお話しされました。
背景と開催の経緯
この講話は、せいぼでボランティアをした高校生が道を開いてくれたことから実現しました。その高校生が神学部に進学し、先生を紹介し、さらにコーヒーを使ったチャリティー活動に興味を持っていた牧師が適切な提案をしてくれたことで、山田氏にこの機会が訪れたといいます。若い世代のつながりが、実際に多くの人に影響を与えることの大切さが窺えるエピソードです。
講話の内容
講話の中では、与えられた聖書の言葉を通じて、善きサマリア人がどのように助け合うかを考察しました。山田氏は、「ルカ10章には、心の動き、つまり同情や共感を重視することが根底にあります。」と語り、サマリア人がただ通り過ぎるのではなく、自ら行動を起こす姿勢を強調しました。これはビジネス界にも通じる考え方であり、単に一時的な援助に留まらず、持続可能な形で誰かの隣人になる姿が、山田氏の伝えたいメッセージにも反映されています。
ソーシャルビジネスとその意義
山田氏は、ソーシャルビジネスとしての活動についても触れました。彼は、寄付や助成金による一時的な支援だけでなく、それを持続的な形で生活に結びつけることの重要性を説きました。「ただ感情に流されるだけではなく、しっかりと計画して行動することが、チャリティ活動からビジネスへとシフトする瞬間です」と考える彼の視点は、新たなソーシャルビジネスの形を示唆しています。
チャペルアワーの参加者の反応
参加者たちも、山田氏の洞察に興味を抱き、「新たな視点を得られた」と口々に感想を述べたそうです。特に聖書の教えをビジネスに結びつける新しい視点は、多くの若者たちに響いたに違いありません。参加者の中には、同じように行動したいと考える者も現れ、今後せいぼの活動に力を貸してくれる存在になることが期待されます。
今後の展望
山田氏は、この講話を通して、せいぼの未来についても考えるきっかけを得たと述べています。「せいぼは、カトリックやキリスト教以外の人々ともつながり、広い視野を持って活動をしていきたい」と語り、これからの展開に対する意欲を見せています。聖母マリアのメッセージを通じて、多くの人々との協力を求めていく姿勢には大きな期待が寄せられることでしょう。
結論
今回の講話を聞くことで、聖書の教えが実際のビジネス活動にどのように影響を与えるのか、一つの新しい考え方を学ぶことができました。山田氏の想いと行動力が、多くの人々に広まることを願ってやみません。今後も、せいぼの活動が多くの人に支持され、力強く広がっていくことを期待しています。さらに、参加者の心に火を灯したこの講話が、今後のせいぼに新たな仲間をもたらすことを願っています。