介護業界を革新する新たな取り組み
介護業界における新しい話題が、株式会社介護サプリ(兵庫県神戸市)が発表した「Good Practice System」です。このシステムは、認知症の方と介護者の関わり方の最適化を目指した画期的なAI機能で、介護記録アプリに搭載されています。2025年3月18日と19日に広島で開催されるCareTEX One広島'25で初めて公開される予定です。
Good Practice Systemの概要
Good Practice Systemは、株式会社介護サプリが大阪公立大学と共同で開発を進めているシステムで、現在は兵庫県内の2つの法人で実証実験が行われています。介護者がケア記録アプリに介助内容を入力することで、AIが介護者と被介護者の関わり方に関するデータを蓄積し、それを元に個々の利用者に最適なアプローチを即座に提案します。この機能により、経験に依存せず、質の高い個別ケアが提供できるようになることが期待されています。
開発背景の重要性
介護の質は、現状分析や計画、実施、モニタリングというサイクルを通じて向上するとされています。特に介入の質が、介護施設利用者の認知症症状改善に深く関わることが研究で明らかになっており、Good Practice Systemはその体系的なロジックを基に介護データを蓄積・解析し、より良い介護実践の実現を目指しています。
今後の展望
今後、株式会社介護サプリは2025年度中にGood Practice Systemの実用化を進める方針で、既存のユーザーが迅速にこの新機能を利用できるように取り計画しています。介護現場において、一層の効率化と質の向上が見込まれることから、業界全体に与える影響は計り知れません。
ケア記録アプリの導入メリット
ケア記録アプリ自体は、介護施設やホームヘルプサービスのスタッフが使うための非常に便利なツールです。このシステムは、利用者のバイタルや食事量、既往歴などの情報を一元的に管理することができます。現場での電子記録業務の進展が課題とされる中、特に「すべてのスタッフが使えること」をコンセプトにした介護記録専用のサービスを提供することでお客様のニーズに応えています。現在、初期費用不要で月額5,500円(税込)から利用可能です。
CareTEX One広島'25の参加情報
このシステムの発表にあたって、株式会社介護サプリはCareTEX One広島'25に参加します。開催日時は2025年3月18日・19日で、会場は広島産業会館の西展示館です。特に19日には、大学院リハビリテーション学研究科の准教授、田中寛之氏が「高齢者・認知症ケアの暗黙知のビッグデータ化と臨床応用AIアプリケーションの開発」というテーマでセミナーを行います。
会社情報と連絡先
株式会社介護サプリは、2018年に設立され、リーダーとして玉置慎一氏が経営を担当しています。詳細な情報は公式ウェブサイト(
介護サプリ公式サイト)をご覧ください。取材などのお問い合わせはお気軽にどうぞ。連絡先は電話078-327-2270、メールアドレスは
[email protected]です。
新たな技術の浸透によって、介護の質を向上させる取り組みが進められる中、今後の展開に期待が高まります。これからの介護業界がどのように変わっていくのか、注目していきたいところです。