弥生株式会社は、株式会社三菱UFJ銀行と共同で、中小企業向けのオンライン融資サービス「Biz LENDING」における実証実験に踏み出しました。この取り組みは、弥生が保有する会計データを生かし、Biz LENDINGの利便性を高めることを目指しています。
近年、ビジネス環境が急速に変化している中、三菱UFJ銀行は外部パートナーとの連携を強化し、既存のビジネスをより強固にすることに努めています。弥生との協業により、特に中小企業への融資プロセスの効率化を図り、新たな価値を提供することが期待されています。
この新しい実証実験の中心にあるのは、三菱UFJ銀行が提供する「Biz LENDING」です。このサービスは申込から融資実行までをすべてオンラインで行える非対面式のサービスで、ペーパーレスでの申請が可能です。審査においては、従来の決算書に代わり、AIを活用した口座の入出金情報をもとに判断を行うため、最大1,000万円の融資が無担保・無保証で最短2営業日で受けられます。
また、弥生が開発した与信エンジンにより、弥生のクラウドサービスやデスクトップソフトを利用している法人は、融資申請時に会計データを共有することで金利が最大5%優遇される特典もあります。この特典は、すでにBiz LENDINGを利用している顧客にも適用され、次回以降の申請時に会計データを提出することで受けられます。
なお、データの提出は完全にオンラインで行えるため、従来のように紙を印刷したり、店舗に出向いたりする必要が一切ありません。この利便性の向上が、より多くの中小企業にとって資金調達を容易にする助けとなることでしょう。
弥生は、会計データの基づく与信判断を提供することで、顧客がより良い融資条件を得られるよう支援しています。AIを活用して、事業者の活動を時系列で評価し、迅速かつ正確な与信判断を実現しています。
この実証実験は2024年10月15日から2025年3月31日まで申込受付を行う予定であり、これにより中小企業の資金調達の柔軟性が一段と増すことが見込まれます。
企業情報
- - 三菱UFJ銀行: 東京都千代田区丸の内に本社を置き、銀行業務やその他の金融サービスを提供しています。公式ウェブサイトはこちらです。
- - 弥生株式会社: 同じく東京都千代田区に本社があり、中小企業向けの業務ソフトやサービスを展開しています。特に、会計、商取引、給与計算のバックオフィス業務を支援している「弥生シリーズ」は310万以上の登録ユーザーを誇ります。詳しい情報はこちらから確認できます。
この取り組みは、中小企業にとって新たな財源を開拓する大きな一歩となりそうです。