浅間山が舞台の「こども大学」が開校
2025年11月29日、長野県小諸市において、「浅間山こども大学」が開催されます。この一日限りのイベントは、浅間山の自然やその魅力を、地元の研究者たちの講義やワークショップを通じて体験できる貴重な機会です。浅間山をフィールドとする研究者たちが集まり、この美しい山の持つ不思議を解き明かします。
なぜ「浅間山こども大学」なのか?
主催するのは、NPO法人浅間山麓国際自然学校。この団体は、創立20周年を迎えるにあたり、地域と大学の研究をつなぐイベントを企画しました。浅間山は多くの大学にとって生物学や地球科学の研究フィールドでありながら、その成果が地域住民には十分に知られていないことが課題です。そこで、地域の未来を担うこどもたちにわかりやすく浅間山の魅力を伝えることを目的としています。
魅力的な講義とワークショップの数々
「こども大学」では、以下のようなさまざまなテーマの講義が用意されています。
江戸時代の絵図や世界中の火山噴火の映像を観ながら、いかに浅間山の噴火が特異であったかを知ることができます。
- - 「あなたはシカ似?それともカモシカ似?」(髙田隼人准教授)
博物館のはく製や頭骨を使って、実際に野生動物の生態について学びます。
- - 「大昔のスーパーナイフ黒曜石できってみよう」(堤隆教授)
黒曜石を使用して、古代の人々の生活の一端に触れられます。
- - 「アサマブドウを食べたのは誰?」(高橋一秋教授)
アサマブドウを食べている動物は何か、センサーカメラを用いて研究するワークショップです。
参加対象と申込み方法
このイベントは、小学3年生から中学生のお子様とそのご家族またはグループが対象となっています。1グループあたり最大5名までの参加が可能です。内容は5年生以上向けとなっていますので、少し上の学年の子どもに最適です。
参加を希望する方は、小諸市教育委員会などを通じて校内チラシを利用して申し込みができます。詳細やお問い合わせは、NPO法人浅間山麓国際自然学校までご連絡ください。電話番号は0267-23-3124、メールアドレスは
[email protected]です。
自然への関心を深めるチャンス
「浅間山こども大学」は、地域の自然環境の大切さを学ぶだけでなく、子どもたちの科学への興味や好奇心をかき立てる場です。地域住民と研究者との交流を通じて、自然と触れ合いながら学ぶ機会を提供するこのイベントは、こどもたちにとって忘れられない体験となることでしょう。
自然の魅力、科学の面白さ、そして地域の資源の価値を再認識するために、ぜひこの機会を利用しましょう。