シニア歯健康調査
2025-10-31 13:44:24

シニア層の歯の健康意識調査から見えた二極化の実態

シニア層の歯の健康意識調査から見えた二極化の実態



人生100年時代を迎えた現代社会において、シニア層の口腔健康が注目されています。シニア専門のマーケティングプラットフォーム「コスモラボ」は、50歳以上のシニアを対象に歯と歯茎の健康、歯周病の経験、定期健診の頻度、日常ケアの実態に関するリサーチを実施しました。この調査を通じて、シニア層における口腔健康管理の現状と課題が浮き彫りになりました。

調査の背景



国立長寿医療研究センターによる研究では
t、「歯周病」と「認知機能低下」の関連性が明らかになっており、口腔の健康は脳の健康や日常生活の自立とも密接に関連していることが示されています。これにより、「歯のメンテナンス」が今後の大きなテーマとなりつつあることが強調されています。

調査結果の概要



1. 自身の歯の健康意識


調査対象者に、自分の歯や歯茎の健康状態をどう感じているか尋ねたところ、約6割が「まあまあ健康」または「とても健康」と回答しました。しかし、「あまり健康ではない」と答えた層も約4割に達し、明確な二極化が見られました。この結果は、シニア層が感じる口腔健康の状態に大きな差があることを示しています。

2. 歯周病の診断経験


約40%の回答者が過去に歯周病と診断されたことがあると答え、「わからない」との回答も一定数存在しました。自覚が乏しい歯周病は進行しやすく、潜在的なリスクがここに広がっていると言えるでしょう。

3. 定期健診の受診頻度


定期的に歯科医院での健診やクリーニングを受ける頻度については、高頻度層とほとんど受けていない層の二極化が確認されました。「3か月に1回程度」と答えた層は41.5%にのぼる一方、「ほとんど行っていない」と回答した層も26.3%存在し、今後の課題が浮き彫りになりました。

4. 日常ケアの実践状況


調査の結果、88.8%の人が「毎日の歯みがき」を実施していると回答。しかし、デンタルフロスの使用やマウスウォッシュの使用者はそれぞれ47.3%と28.8%にとどまり、補助的ケアはまだ普及途上であることがわかります。

5. 咀嚼力の維持について


自身の咀嚼力に対する自信については、51.0%が「全く感じない」と答える一方で、約半数が「やや感じる」または「かなり感じる」とも回答しました。咀嚼機能の低下が懸念される結果となっています。

6. 食事の意識


シニア層が意識して摂取している食品の中では、「野菜(主に根菜)」が最も多く、次いで「魚・肉」「ナッツ類」が続きますが、「特に意識していない」との回答も同じく34.4%に達し、二極化が浮き彫りになっています。

総括


これらの調査結果から、シニア層の口腔健康には大きな二極化とケア習慣の偏りが認められます。「まあまあ健康」と感じる層と「問題が多い」と感じる層、さらにはケア習慣が確立された層とそうでない層との間には大きなギャップがあります。

今後は、個別のニーズに応じた口腔健康の啓発活動や、補助的ケアの普及、未受診層への働きかけが求められます。不安層に対する支援を強化し、シニア層がより健康的な毎日を送るための手助けをしていく必要があります。

本調査結果は、シニア層の口腔健康における実態を知る手がかりとして、企業や関係者にとって重要な情報となることでしょう。さらに詳しい情報や他の調査レポートについては、コスモラボのウェブサイトをご覧ください。

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