台湾映画の魅力
2024-08-30 19:19:01

台湾文化センターでの映画『ミルクティーを待ちながら』トークイベントレポート

台湾映画『ミルクティーを待ちながら』上映会の様子



2024年8月25日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターにて、映画『ミルクティーを待ちながら』の上映会とトークイベントが開催されました。このイベントには、監督のジャン・フーホア氏とメディア「How to Taiwan」の編集長である田中伶さんが登壇し、作品の魅力や制作について語り合いました。

映画の背景と見どころ


映画『ミルクティーを待ちながら』は、累計100万部を突破した人気インターネット小説が原作です。原作は著者のジャン・フーホアが約20年の時を経て映画化した作品で、主演はエレン・ウーが務めています。その他にもアイドルグループSpeXialの元メンバーであるサイモン・リアンやアレックス・チョウなど、多彩なキャストが揃っています。

トークイベントの内容


上映後には、ジャン監督がオンラインで登壇し、会場には田中伶さんが登場。田中さんはこの映画を観た際の感想を述べ、「一見すると胸キュンのラブストーリーと思いきや、深い心の傷を抱えた登場人物たちの再生を描いていることに驚きました」と語りました。また、映画の舞台が寒々しいバレンタインの夜という設定にも感銘を受けた様子でした。

ジャン監督は映画化に至る経緯について、「この小説のキャラクターたちは皆、つらい過去を持っており、何か大事なものを待っているというテーマがあった。コロナ禍の影響もあり、そのような感情がより強く感じられるようになった」と述べました。彼は、観客に「困難の中であたたかい気持ちを届けたい」という思いを伝えるために、本作を製作したと言います。

キャスティングの裏話


登場人物を演じた俳優たちについても話題になりました。特に主人公のエレン・ウーさんが持つ雰囲気が、ジャン監督と似ているという指摘され、「悲しい背景を持っているように見えたポーターを重視してキャスティングした」と監督は語りました。本作が映画初出演のサイモン・リアンさんは、難しい役に挑戦し、監督と相談しながら役作りを進めることができたと話していました。

ジャン監督の思い


ジャン監督は、自身の経験を小説に活かしており、「ミルクティーが持つ温かさと甘さは、苦しい気持ちを癒す力があります」と語り、特に落ち込んでいる人に対してミルクティーを渡した思い出を披露しました。また、日本のドラマや映画に大きな影響を受けており、特に宮藤官九郎や北野武監督のファンであることを述べました。ジャン監督は、「自分でも意外かもしれませんが、最近の私のスタイルは宮藤官九郎さんに近くなってきている」と笑顔で語りました。

台湾映画の魅力


田中さんは、台湾映画の魅力について「台湾の文化や人々をリアルに知ることができる」と話しました。また、「映画を通じて、台湾旅行や観光地に行きたいと思うこともある、多面的な楽しさがある」と言及しました。

最後に、ジャン監督は「台湾の寛容さが映画を通じても伝わる。どんな人でも受け入れようとする気持ちが感じられる」と話すと、会場からは温かな拍手が起こりました。このトークイベントは、台湾文化を深く理解する貴重な機会となり、多くの参加者に新たな視点を与えました。


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会社情報

会社名
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
住所
東京都港区虎ノ門1-1-12虎ノ門ビル2階
電話番号

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