新しい倉庫管理システム「INTER-STOCK」の登場
2025年、株式会社オンザリンクスは、生成AIとローコードに対応した業界初の製造業向け倉庫管理システム「INTER-STOCK」を発表しました。この新しいWMSは、業務パッケージシステムでありながらソースコードを完全公開し、ユーザーが自分自身でシステムをカスタマイズできることが特徴です。
「INTER-STOCK」とは
「INTER-STOCK」は、現場に根ざしたシステム改善を実現するために設計されています。従来の倉庫管理システム(WMS)では難しかった、「現場主導」の改善が可能となり、製造業のカイゼン文化をデジタル領域へと拡張します。特に、ドラッグ&ドロップのインターフェースを活用した直感的な操作で、業務に必要なシステムのカスタマイズが行えます。
主な特徴
- - ローコードに対応:従来はプログラムを記述する必要があったシステム開発が、設定画面での選択やドラッグ&ドロップで行えるため、開発の生産性が飛躍的に向上します。
- - 生成AIの活用:例えば、「先月の出荷実績を倉庫や商品別に抽出して」と日本語で指示することで、複雑なデータ操作を自動的に実行し、瞬時に必要な情報を取り出せます。
- - ソース完全公開:ユーザーにソースコードが100%公開されることで、ブラックボックスを避け、将来的にも安心して利用できる仕組みを提供します。
- - 内製化支援サービス:外部開発ベンダーに頼らず、自社でシステムを管理・改善できる体制を構築するために、技術移転やトレーニングが行われます。
生成AIとローコードの相乗効果
「INTER-STOCK」では、ビジュアルな開発環境で直感的に画面・帳票を作成でき、さらに自然言語でのデータ抽出や分析が可能です。Excelとの連携機能も搭載しており、なじみ深い操作感でダッシュボードを作成できます。グラフ作成も簡単に行えるため、ユーザーの操作が容易になります。
工業用物流における課題
製造業の物流DXを進める上で、これまで多くの課題が浮き彫りになってきました。システムのカスタマイズには膨大な時間とコストがかかり、業務改善のアイデアの実現が困難だったのです。この「INTER-STOCK」は、そうした課題を解決するために開発されました。ユーザーが自らシステムを進化させられる新たな倉庫管理システムとして期待されています。
導入効果シミュレーション
中堅製造業(従業員数500名規模)の例では、システム改修費用が年間800万円から280万円に削減(65%削減)、新機能の開発期間も平均3ヶ月から7日へと大幅に短縮されました。業務効率も改善され、在庫精度が86%から99.8%へ向上し、ピッキング作業にかかる時間も35%削減されました。さらに、従業員の教育期間も2週間から3日に短縮されています。
企業からの声
ある製造業の顧客からは、「かつては現場からの対応に追われていましたが、INTER-STOCKによってその状況が一変しました。ソースコードが完全に公開されているため、将来的な内製化も安心して進められます」との嬉しい声が寄せられています。
今後の展開
2025年4月の物流展示会では、「INTER-STOCK」に対する大きな反響があり、企業の多くがシステムカスタマイズの課題を抱えていることを再確認しました。今後はさらなる展示会やセミナーを通じて、継続的に「INTER-STOCK」の革新的なソリューションを提供していく予定です。
カンパニー情報
株式会社オンザリンクスは、広島県広島市に本社を構え、設立は1999年。業務内容は、物流のDXを進めるための策定、開発、販売です。今後も「INTER-STOCK」を通じて、製造業の皆様の負担を軽減し、競争力を高めるための支援を続けてまいります。