スリーシェイクとウイングアークの連携が切り拓くデータ活用の未来
1. 近年のデータ活用の重要性の高まり
近年、企業の経営においてデータドリブンなアプローチが必要不可欠だと広く認識されています。この文脈で、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールは非常に重要な役割を果たしており、企業の意思決定をスムーズにするための手段とされています。実際、ウイングアークの調査によると、BIツールを導入している企業の34.6%が全社的に活用しており、40.9%が特定の部門で積極的に利用していることが明らかになっています。しかしながら、組織全体での活用はまだ一部にとどまっているのが現実です。
2. BIツール活用における課題
同調査によると、「データ取得が手間」という課題が43.4%と最も多く挙げられており、これはBIツールの利用を妨げる主要な要因となっています。このため、データをBIツールに取り込む際の運用負担が高いことが、本格的なデータ活用の障壁になっているのです。こうした現状を踏まえ、スリーシェイクは、精力的にこの課題を解決しようとしてきました。
3. 「Reckoner」と「MotionBoard」の連携
スリーシェイクとウイングアークがこのたび提供するクラウド型データ連携ツール「Reckoner」とBIダッシュボード「MotionBoard」の連携は、企業にとって大きな福音となります。2025年8月21日より、本サービスの連携を開始し、企業はノーコードで簡単にデータの連携と可視化が可能になります。この連携のポイント付きは、以下の通りです。
3.1. 多様なデータソースとの連携
「Reckoner」は、kintone、Salesforce、Google BigQuery、Excelなど、さまざまな業務SaaSやデータベースと容易に接続することができ、これにより企業は必要なデータを簡単に取り込むことが可能となります。
3.2. ノーコードでの設定と運用
専門的なプログラミング知識がなくとも、マウス操作だけで設定や実行ができるため、運用部門が主体となって管理を行いやすくなります。これにより、業務フローが円滑に進むことが期待されます。
3.3. 柔軟なデータ加工処理
「Reckoner」では、データの結合や抽出、変換など、多様な加工処理が可能で、各企業が必要とする最適なデータ構造が整備できます。これにより、データを目的に応じて活用できるようになります。
3.4. ダッシュボードの自動更新
最新のデータを「MotionBoard」に自動的に反映させるスケジュール機能により、企業は常に最新の情報を基に意思決定を行えるようになります。
4. 実際のユースケース
この連携によるユースケースの一例として、kintoneの営業進捗管理アプリからデータを抽出し、「MotionBoard」へ自動で連携することが挙げられます。また、CSVファイルを定期的に自動生成し、それを基にダッシュボードを更新することも可能です。
5. 関係者のコメント
ウイングアーク1stの執行役員 CSO 森脇氏は、「この度の連携で、ノーコードによるデータ活用が促進されることを期待しています」とコメントしています。一方、スリーシェイクの吉田社長は「データの民主化を強力に推進していきます」と意気込みを示しています。
6. まとめ
「Reckoner」と「MotionBoard」の連携により、企業はデータ活用の効率を一気に高めることができます。これにより、データを利用したビジネスの意思決定が迅速に行えるようになり、企業の競争力を一層高めることが期待されます。ノーコードの技術を駆使したこの革新は、今後の企業の成長戦略に大きく寄与するでしょう。