KPMGコンサルティングが新サービスを発表
KPMGコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区)は、企業のリスクマネジメントを新たな視点から支援する「戦略リスクマネジメント成熟度診断サービス」の提供を開始しました。このサービスは、企業が直面するリスクの優先度を明確化し、経営戦略の向上に寄与することを目的としています。
急変するビジネス環境
近年、企業の周辺環境は急速に変化しており、特に地政学リスクや経済安全保障、人権問題、ESG(環境・社会・ガバナンス)に関するリスクが注目されています。こうしたリスクを戦略的に捉え、企業価値の向上につなげるためには、既存のリスクマネジメントプロセスの見直しが不可欠です。
サービスの特徴
「戦略リスクマネジメント成熟度診断サービス」では、以下の6つの観点から企業のリスクマネジメント現状を評価します:
1. 業務プロセス
2. 人材
3. テクノロジー
4. サービス提供モデル
5. パフォーマンス・インサイト&データ
6. ガバナンス
これにより、企業は自社のリスクマネジメントの強みや弱みを把握し、次なるステップを計画することが可能となります。特に、業界内の標準となるレベルも考慮しながら現状と目指す姿のギャップを明らかにし、リスクマネジメント体制の高度化を図ります。
診断の流れ
サービスは主に以下の二つのステップから構成されます。
ステップ1:成熟度診断の実施
この段階では、企業のリスクマネジメントの現状を診断チームが評価します。ただし、オペレーショナルリスクに対する対応力だけでなく、経営層の関与や戦略リスクの考慮プロセスも考慮に入れられます。この評価は、レベル設定を行った上で実施し、5段階で評価することが基本です。
ステップ2:評価結果の可視化と活用
評価の結果、抽出された課題は速やかに優先度に基づいて整理され、対応の優先順位が示されます。これにより、企業内部のリソースや実情を踏まえた具体的な対策が打ち出されやすくなるメリットがあります。また、診断を通じて明らかになった課題に対しては、追加のサービスも提供され、企業のリスク管理の強化を継続的に支援します。
KPMGコンサルティングについて
KPMGコンサルティングは、グローバルに展開するKPMGインターナショナルの一部として、「ビジネストランスフォーメーション」「テクノロジートランスフォーメーション」「リスク&コンプライアンス」という3つの領域で企業を支援します。幅広い業界知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融から製造、サービス業まで、様々な分野において顧客に対して質の高いコンサルティングサービスを提供しています。
今後、この新しい診断サービスを通じて、企業がより戦略的にリスクに向き合う能力が高まることが期待されています。従来のリスクマネジメントの枠を超えた新たな取り組みとして、特に経営層や取締役会の意識を変える手助けとなるでしょう。