星野リゾートが導入する学生主体の通年採用制度とは
旅行業界で知られる星野リゾートが、2024年10月1日から新たに「選考スケジュールを学生自身が決定する通年採用制度」を導入します。この制度は、学年を問わず大学1・2年生も選考に参加できる新しい試みです。これにより、学生は企業の都合ではなく自らの状況に合わせて選考を進められるようになります。
新卒採用の現状と課題
従来の就職活動では、企業が設定したスケジュールや選考フローが主流であり、多くの学生が企業との非対等な関係に置かれていました。そのため、限られた時期内に内定を取得することが重要視され、学生にとって理想的な選択肢が狭められていたのです。星野リゾートはこの状況を課題と捉え、学生と企業が対等な関係を築ける環境を目指しています。
学年関係なく参加できる選考
この新たな制度では、就職活動を行うタイミングは学年に関係なく個々の学生が決定できます。つまり、自分自身のペースで、選考への参加を希望するタイミングでエントリーができるのです。これにより、自己理解や企業理解を深めるための最適な時期に選考に参加できる環境が整備されています。
多彩なプログラムでの理解促進
星野リゾートでは、年間を通して様々なセミナーやインターンシップを提供し、学生が自由に参加できるようにしています。具体的には、企業の仕事内容や価値観を理解するためのセミナー、地域の魅力を学ぶスタッフとの対話、未来を描くディスカッションなど多岐にわたります。また、「魅力開発」を体感できる1Dayプログラムや長期プログラムもあり、より深い経験を得ることができます。
継続的な関わりの促進
選考プロセスにおいては、内定後も企業との接触の機会を提供し、先輩社員との対話や仕事の様子を体験できるプログラムも用意しています。このように選考開始後も企業との関わりを持続することで、入社後に自分の価値観に合った働き方ができるか確認することができます。
学生が決める選考スケジュール
2024年以降、星野リゾートは入社オファーへの回答期限を含む全選考スケジュールを学生の意思で調整できるように変更します。これは、学生が企業とのマッチングを充分に確認できる時間を持つことが重要だと考えているからです。この新制度の導入により、内定受諾後の辞退率が約80%も減少する実績が報告されています。
フェアな関係を重視した採用活動
星野リゾートでは、選考を単なる選別の場ではなく、企業と学生がマッチングを確認する場であると捉えています。このような採用活動の中で、学生自身が自分の価値観と企業とのマッチがどうかを考えることができる環境が提供されます。自分自身を理解し、企業の歴史や価値観を知ること。その過程で自分と企業がどれだけ重なるのか、自分に合った選択をするための助けとなるでしょう。
星野リゾートの新卒採用について
星野リゾートは「旅を楽しむ」をテーマにした宿泊施設を国内外に72カ所展開しており、学生が自分の価値観に合った働き方を見つけるための支援を行っています。興味がある方は、
星野リゾートの採用サイトでさらに詳しい情報を確認することができます。