再生コルクの未来
2021-02-18 10:30:02
再生コルクの未来を切り開く「TOKYO CORK PROJECT」大賞受賞
夢の実現と環境への配慮
2010年に始まった「TOKYO CORK PROJECT」は、東京の飲食業界で長年にわたり捨てられてきたコルク栓にスポットを当て、その再資源化を目指して活動してきました。飲食店での廃棄物の多さに疑問を持ち、何とか資源として有効活用できないかと思案したことがきっかけです。
コルク栓は、天然素材であり、多くの機能特性を持っています。断熱性、遮音性、防水性や軽さなど、コルク栓の特性は生活雑貨からインテリアに至るまで、多岐にわたっています。このプロジェクトでは、回収したコルク栓を新たな製品、さらには再生素材として活用し、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。
プロジェクトの動き
プロジェクトは、飲食店からの協力を得てコルク栓の回収を実施し、合計約400万本、すなわち25トンのコルクを再利用に成功しました。回収の拠点は約750カ所に及び、全国各地からの参加が特徴です。さらに、プロジェクトは障害者支援も考慮しており、リサイクル工程や製品製作では障害者施設と連携し、就労支援も行っています。
受賞の意義
このような地道な努力が評価され、TOKYO CORK PROJECTは「ソーシャルプロダクツ・アワード2021」にて大賞を受賞しました。審査委員からは、未活用資源に目を向け、多様なパートナーと共にサステナブルな社会づくりに寄与する姿勢が高く評価されました。また、生活者に向けた情報発信も行い、企業や一般市民と連携した新たな取り組みを進めています。
代表者の想い
代表の北村真吾さんは、「多くの人に支えられて実現できた成果に感謝している」と語るとともに、「依然として世の中には『当たり前』が多く存在する。これに疑問を持ち、新しい価値を創出していきたい」と意欲を見せています。
コミュニティの一員として
TOKYO CORK PROJECTは、単なる製品開発に留まらず、オープンイノベーションを実践し、多様な企業や団体と共に社会課題の解決にも取り組んでいます。エシカルでサステナブルな製品選びを促進するだけでなく、プロジェクトに参加する企業や消費者を一つにするコミュニティとしての役割も果たしています。
展示販売会の開催
2021年、プロジェクトの製品を直接見て触れられる展示販売会も行われました。大丸東京店や丸井錦糸町店といった都内の主要な商業施設で開催され、訪れた人々は、再生コルクを使った生活雑貨やインテリアの数々を楽しむことができました。この機会に、参加者はコルクの再利用の可能性や価値について広く知識を深めることができました。
今後の展望
今後、さらなる参加者の拡大やプロジェクトの規模アップが期待されています。「あのコルク栓がこんな形に!」と驚くような商品がこれからも続々と登場することでしょう。持続可能な社会の実現に向け、TOKYO CORK PROJECTは挑戦を続けていきます。
公式ウェブサイトでは、プロジェクトの進捗や新たな商品情報が随時発信されているので、ぜひチェックしてみてください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社GOOD DEAL COMPANY
- 住所
- 東京都江東区新木場1-15-10デザインアートセンター2F
- 電話番号
-
03-6447-1596