国際大学GLOCOMのCM開発
2018-02-16 15:23:19
国際大学GLOCOMがAI広告プロジェクトに参画、CM好感度予測技術を開発
国際大学GLOCOM、広告業界の新たな挑戦
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター、通称国際大学GLOCOM(東京都港区、所長:前川徹)は、株式会社コラージュ・ゼロと共同で、広告業界におけるオープンイノベーションの一環として、人工知能を活用したCM好感度予測システム『CREATIVE BRAIN』の研究開発プロジェクトをスタートしました。
このプロジェクトは、2016年から始まり、TVCMの企画段階で制作されるCMの好感度を高精度で予測できるという成果を上げています。すでに8割以上の精度で好感要因を予測できる技術が確立されており、今後はこのシステムのβ版が開発される予定です。
AI技術の活用
昨今、データに基づく映像制作の成功事例が増えている中、広告業界でも同様のテクノロジー活用が期待されています。TVCMを企画段階からデータで評価することができれば、広告主とクリエイターは、より効果的なクリエイティブ制作を行なうことができるでしょう。
このシステムの開発は、コラージュ・ゼロが提供するITテクノロジーを活用した新たなソリューションと、CM好感度調査を行うCM総合研究所の協力のもと進められています。国際大学GLOCOMは、中西崇文准教授を中心とした研究グループが独自に開発したデータマイニング技術を基盤に、CM好感度要因の推定機能を実現しています。
システムの機能
開発中のシステムは、CM総合研究所提供のCM好感度データをもとに、TVCMの企画・制作をサポートするための3つの主要な機能を持っています。
1. CM好感度事前予測: TVCMの企画段階で、CMが獲得する可能性のある好感要因を事前に予測することができる。これにより、広告主とクリエイターはより効率的にTVCMを企画・制作します。
2. クリエイティブサポート用キーワード導出: TVCMのターゲット層や求める印象を入力することで、人工知能がそれに適したキーワードを提示します。この情報を基に、クリエイターはより効果的なCM制作を行うことができます。
3. 類似CM検索: 新たに企画されたTVCMの字コンテから、類似の過去CMを検索し、参考にすることが可能。この機能により、広告主やクリエイターはCM企画をさらにブラッシュアップできます。
データの活用
このシステムの開発には、CM総合研究所が1988年から収集したCM好感度データが活用されています。約85万点を超えるCMが登録されており、それらは放送開始日や広告主の基本情報に加え、ナレーションや画面テキスト、映像演出など多様な情報が記録されています。
また、CM好感度調査により、視聴者から得られた反応データをもとに、それぞれのCMが求める好感要因や購買意向の指標化が行われています。これらのデータは、広告主や業界全般に広く利用されています。
まとめ
国際大学GLOCOMのプロジェクトは、広告業界における広告制作の質を向上させる新たな一歩として注目されています。今後の進展が期待されるこの技術は、広告主やクリエイターにとって大きな価値をもたらすことでしょう。広告業界におけるオープンイノベーションの波が、このプロジェクトによってさらに加速することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
- 住所
- 東京都港区六本木6-15-21ハークス六本木ビル 2F
- 電話番号
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03-5411-6677