高齢者支援の新たな柱、「おひさぽ」武蔵野銀行との提携で実現へ

高齢者のための新たな支援「おひさぽ」の誕生

高齢化が進む日本において、単身高齢者の増加が深刻な社会問題となっています。2021年時点では、単身または夫婦のみの高齢者世帯が1500万世帯を超え、その中の約17.2%は子供のいない世帯です。子どもがいない、あるいは面倒をかけたくないといった状況の中で、高齢者が直面する問題に目を向けることはますます重要になっています。

そのような背景の中、トリニティ・テクノロジー株式会社は武蔵野銀行と業務提携を結び、高齢者向けの支援サービス「おひさぽ」を提供することとなりました。これは、高齢者が自立した生活を送るために必要なサポートを提供し、安心して暮らせる環境を整えることを目指しています。

提携の意味と目的

トリニティ・テクノロジーの代表取締役社長、磨和寛氏は「地域共存」と「顧客尊重」を経営理念とする武蔵野銀行と提携を結ぶことで、地域の高齢者に向けたサービス提供に誇りを感じています。彼は、地域社会に安心と安全のある豊かな暮らしを実現できると確信しています。

この業務提携がもたらすのは、単なるサービス提供にとどまりません。高齢者社会の課題に正面から取り組むことで、地域に密着した銀行としての役割を果たすことを目指しています。

「おひさぽ」の具体的なサービス内容

「おひさぽ」は、高齢者の緊急時の資産凍結といった問題を解決するだけでなく、日々の生活においてさまざまな手続きをサポートします。具体的なサービス内容は以下の通りです：

- 日々の見守り: 高齢者の生活状況を定期的に確認し、安心感を提供します。
- 生活事務の支援: 必要な手続きを代行することで、生活の負担を軽減します。
- 病院や高齢者施設への手続き: 入院や入所の際の複雑な手続きを円滑に行います。
- 身元保証人の不在時のサポート: 高齢者が必要な手続きを進めるための身元保証人を提供します。
- 葬儀・法事関係のサポート: 亡くなった後の事務手続きを含め、安心してサポートします。
- 相続や遺品整理: 法的な手続きや遺品整理など、さまざまなニーズに応えます。
- その他の生活支援: 財産管理や任意後見、尊厳死宣言書の作成など、高齢者が必要とする幅広いサービスを提供します。

このように「おひさぽ」は、家族の代わりに高齢者を思いやり、安心・安全な暮らしを実現するための「7点セット」で支援していきます。

今後の展望

トリニティ・テクノロジーは、超高齢社会の課題解決に向けて、地域の金融機関と連携しながらさらなるサービス展開を図ります。高齢者一人ひとりに寄り添い、これからの社会が抱える課題に正面から取り組むことで、より良い社会の実現に向けて貢献していく考えです。

本業務提携や「おひさぽ」の提供により、高齢者が孤立せず、地域社会の一員として安心して暮らせるように、さらなる努力を続けていきます。