劇団キンダースペースが贈る40周年記念公演『カッサンドラたち』の魅力
2025年2月19日から23日まで、東京・両国シアターXにて劇団キンダースペースの創立40周年を記念した公演『カッサンドラたち』が上演されます。脚本・演出を手掛けるのは、劇団の代表である原田一樹氏。この作品は、古代から現代にかけての人間の憂鬱を描き出す壮大な物語です。
公演の背景
劇団キンダースペースは1985年に創立以来、オリジナル演劇の制作と上演を続けており、これまでも多くの力作を世に送り出してきました。特に新作や地域に密着した演劇活動に注力し、近年では法人化を果たし、さらなる活動の幅を広げています。本公演は、その集大成とも言える重要な位置付けになっています。
『カッサンドラたち』はギリシャ神話に登場する予言者カッサンドラをテーマにしており、彼女が自国の滅亡を予見するも、人々に受け入れられない様子が描かれます。この物語を通じて、原田氏は「神」を持たない現代人が如何に「憂鬱」と共存していくかという問いを投げかけています。
作品のテーマと見どころ
中島敦の文学を基にしたこの作品では、三つの異なる時代設定が描かれています。古代から現代まで、暴力や病が引き起こす妄想や幻影を探求し、それぞれの「カッサンドラ」が何を感じ、何を伝えようとしているのかが鮮やかに描かれます。この作品を観ることで、観客は自らの存在や人間性についても深く考える機会が訪れるでしょう。
公演詳細
- - 日程: 2025年2月19日(水)~23日(日)
- - 劇場: 東京・両国シアターX
- - 出演者: 瀬田ひろ美、古木杏子、森下高志など多数
- - チケット価格:
- 活動支援チケット: 6,500円
- 前売り券: 5,500円 (当日券6,000円)
- 学生割引券: 3,000円
- 他、特別割引もあり
詳細な席の状況やチケット購入については、
こちらからご確認いただけます。
また、上演前の特別イベントとして「原作を読む会」や、演出意図を語る「ビフォアトーク」も予定されています。参加者は原作に触れ、より深く作品を楽しむことができる貴重な機会です。
まとめ
演劇の力を借りて現代が抱える問題を浮き彫りにする『カッサンドラたち』。この作品に触れることで、私たちは忘れかけていた「人間とは何か」という問いを再確認できることでしょう。多くの方々のご来場を心よりお待ちしております。