新座市で行われた特殊詐欺防止の出発式
2024年7月24日、埼玉県新座市に於いて、「特殊詐欺犯に負けないまちづくり」と題された出発式が行われました。このイベントには警察庁特別防犯支援官の伍代夏子氏が参加し、地域住民に特殊詐欺の防止策について説明し、国際電話の利用停止を呼びかけました。
特殊詐欺最新事情と対策の必要性
特殊詐欺の被害が全国で増加している中、特に注意が必要なのがオレオレ詐欺などの新たな手口です。伍代支援官は「狙われやすいのは、高齢者の方々が自宅で受け取る固定電話です。うっかり電話に出てしまうと、巧妙な手口に騙されてしまうことが多い」と危機感を伝えました。彼女は、詐欺被害を防ぐためには、「電話に出ないこと、そして電話がかかってこないようにすることが最も重要だ」と強調しました。
現在、詐欺犯は国際電話を利用して不審な電話をかけてくることが増えてきています。「普段、海外と連絡を取らない方は、国際電話の利用を無料で停止する手続きをぜひ行ってほしい」と伍代支援官はしっかりと住民に呼びかけました。
地域の力を信じて
出発式後、伍代夏子氏は地域の防犯ボランティア団体との交流を深め、その後に住民宅を訪問し、直接対策を呼びかけました。彼女は、「口コミによる広がりが、詐欺防止には最も効果的です。新座の街から特殊詐欺の被害を無くすために、皆さんの力をどうか貸してください」と訴えました。特に、「国際電話」については、見慣れない番号からの電話がかかり、何が起こっているか分からないという不安感を与えつつも、事前の対策をすることが肝心です。
住民の声と支援官の熱意
住民との対話の中で、伍代支援官は、「被害を受けた方の多くが『自分だけは大丈夫』と思っていたが、実際にはお金だけでなく、その後の家族関係や精神的な問題にまで影響が及ぶことがある」と多くの事例を紹介し、今後の防止策の重要性を再確認しました。「詐欺に遭ってから後悔するのではなく、今できる対策を一緒に行いましょう」と呼びかけ、地域住民と共に行動する姿勢を示しました。
最後に
特殊詐欺対策は一人一人の協力が不可欠です。今回の出発式は、単なる防犯啓発にとどまらず、新座市全体の力を結集した重要な第一歩として位置づけられます。伍代支援官の熱意と地域の絆があれば、必ずやこの街から特殊詐欺が減少していくことでしょう。皆で協力し、より安全な生活を目指しましょう。
国際電話の利用休止申請については、0120-210364(通話料無料)で問い合わせが可能です。詳細は
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