615人の声から紐解く!子育てのリアルと大変だったことランキング
株式会社AZWAYが実施した615人規模のアンケート調査から、子育ての大変さが浮き彫りになりました。10代から60代以上まで幅広い年齢層の回答を分析することで、子育てのリアルな姿が見えてきました。
調査概要
調査対象:20代から60代以上の男女615名
調査期間:2024年8月3日~9月21日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査結果:子育ての大変さ
まず、「子育ては大変でしたか?」という質問に対して、全体の93.7%が「それなりに大変だった」「とても大変だった」と回答しました。性別の違いはわずかで、男性の方が「あまり大変ではなかった」と回答した割合がやや高かったものの、全体的な傾向に大きな変化はありませんでした。
年代別分析:子育ての大変さは年齢で変わる?
年代別に見ると、子育ての大変さは年齢によって大きく異なることがわかりました。特に20代は「とても大変だった」と回答した人が最も多く、子育て真っ只中のリアルな苦労が見て取れます。年齢を重ねるにつれて「とても大変だった」と回答する割合は減少し、記憶の薄れや子育て経験の蓄積による変化が考えられます。しかし、60代以上では再び「とても大変だった」と回答する割合が増加。これは、孫育てを通して子育ての大変さを改めて実感した可能性を示唆しています。
子どもの人数別分析:人数が増えると大変さが増す?
子どもの人数別に分析すると、3人までは人数が増えるほど「とても大変だった」と回答する割合が増加。しかし、4人目になるとこの割合は減少傾向に。これは、上の子が下の子の面倒を見るなど、家族間の協力体制が整ってきたことが考えられます。
子育てで大変だったことランキング
「子育てで最も大変だったこと」のランキングは、以下の通りです。
1位:自分の時間がない (335票)
2位:夜泣き (334票)
3位:子どもの気分の変化 (234票)
4位:病気 (187票)
5位:仕事との両立 (172票)
6位:離乳食・食事 (165票)
7位:授乳 (158票)
8位:寝かしつけ (149票)
それぞれの項目について、回答者のコメントとともに詳しく見ていきましょう。
1位:自分の時間がない
多くの回答者から、自分の時間や夫婦の時間が奪われることへの苦労が語られました。睡眠不足、美容院や旅行などへの時間確保の困難さ、経済的な不安などが挙げられていました。
2位:夜泣き
夜泣きによる寝不足や精神的な負担の大きさが訴えられました。特に、初めての育児では、夜泣きとコロナ禍が重なり、精神的に追い詰められたという声もありました。
3位:子どもの気分の変化
イヤイヤ期や反抗期など、子どもの気分の変化への対応の難しさや、親のメンタルへの影響が指摘されています。
4位~8位
病気、仕事との両立、離乳食・食事、授乳、寝かしつけについても、具体的な苦労や対応策が回答に反映されています。病気に関しては、信頼できる医療機関の重要性、仕事との両立に関しては、職場環境の理解とサポートの必要性が強調されています。離乳食・食事では、市販品やミールキットなどを活用する工夫が見られました。授乳では、母乳育児へのプレッシャーや、発達障害児へのサポートの不足などが課題として挙げられています。寝かしつけでは、子どもの睡眠習慣の個人差や、親の寝不足への対策が重要視されています。
まとめ
今回のアンケート調査では、ほとんどの回答者が子育ての大変さを実感していることが明らかになりました。大変さは年齢や子どもの人数、そして個々の家庭環境によって大きく異なることがわかります。
子育ては、親自身の時間や睡眠、精神的な余裕を大きく奪うものであり、行政や職場、周囲のサポートが不可欠です。完璧を目指さず、助けを求めること、そして自分自身のケアを怠らないことが、子育てを乗り越えるための重要なポイントと言えるでしょう。