感情分析で快適な職場へ
2025-09-24 16:51:29

三菱電機、法人向け新サービス「エモコ分析サービス」を発表

三菱電機、新たな「エモコ分析サービス」を発表



三菱電機株式会社が2025年10月に法人向けに提供を開始する「エモコ分析サービス」は、感情推定データを活用した新たな取り組みです。このサービスでは、集中度や眠気度など、従業員の感情を可視化し、労働環境や生産性の向上に寄与することを目指しています。

エモコ分析サービスの概要



このサービスは、バイタルセンサー「エモコアイ」を搭載した「エモコセンサーユニット」を使用して、非接触で取得したデータを基にしています。これらのデータは、独自のアルゴリズムを用いて分析され、「エモコ分析クラウド」で処理されます。法人やサービス提供企業は、これを利用して従業員の集中度を出社時と在宅時で比較でき、より働きやすい環境を整えるための提案が可能になります。

サービス提供の背景



現代社会では多様な価値観や生き方が尊重され、心身の健康や社会的充足感、いわゆるウェルビーイングがますます重視されています。企業活動においても、ウェルビーイングの向上は生産性を高め、離職率を低下させる要因として注目されています。このような社会的ニーズに応えるために、生まれたのが「エモコ分析サービス」です。

エモコセンサーユニットの活用



三菱電機は、2023年2月に発売したルームエアコン「霧ヶ峰」にも「エモコアイ」を搭載し、人が快適に感じる風の調整を行ってきました。今後、この技術を応用し、教育現場を含むさまざまな分野でも活用することが期待されています。「エモコセンサーユニット」はコンパクトで設置自由度が高く、主観的な感情を客観的な数値で示すことができます。これにより、より精密なデータ分析が可能になります。

特徴とメリット



「エモコ分析サービス」は、以下のような特長を有しています:
  • - 非接触でのデータ取得:従業員に負担をかけず、自然な状態でバイタルデータを取得します。
  • - リアルタイム分析:エモコ分析クラウドを通じて、データを最短1分毎に取得・分析することができ、従業員の状態を迅速に把握できます。
  • - 相関分析の実施:感情データを環境データと組み合わせて分析することで、個々のニーズに応じたサービスを提供可能となります。

実証実験の成果



2024年11月には、小学校の教室において「エモコセンサーユニット」を設置した実証実験が行われました。この研究により、クラス全体の平均集中度を客観的なデータとして可視化し、教師が授業運営の改善に役立てることができることが証明されました。これにより、感情分析技術の社会実装が進むことが期待されます。

将来への展望



今後、三菱電機は自身のデジタル基盤「Serendie」を活用し、感情推定技術により新たなビジネスモデルの構築を進める予定です。人々の感情データをさまざまな事業領域に応用し、新たな価値を創造することで社会課題の解決に寄与していく方向性が示されています。

三菱電機は、約100年の歴史を有し、社会システムやエネルギー、空調家電など多岐にわたる事業を展開しています。今後も技術革新を進めながら、社会や環境を豊かにすることを目指しています。


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会社情報

会社名
三菱電機株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビル
電話番号
03-3218-2111

トピックス(IT)

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