NTTデータMSEが全社DXを推進
株式会社NTTデータMSEは、全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、HelpfeelのAIヘルプデスクを導入しました。これにより、約2,000人の社員に向けた情報共有の円滑化を実現し、生産性の向上を果たしています。
課題の深刻化
企業内で必要な情報が見つからないという課題は、多くの企業で共通して見られます。例えば、調査によれば、社員は社内情報を探すのに平均して1時間以上を費やしており、その77%が「自分一人では情報にたどり着けない」と回答しています。こうした「情報探索への時間がかかる」ことは、企業の生産性低下につながる大きな要因となっています。
NTTデータMSEの取り組み
NTTデータMSEは、2,000人の社員がアクセス可能なAIヘルプデスクを構築し、社員が部門を超えて情報にアクセスできる環境を整えました。この新しいシステムにより、情報をより迅速に探し出せるようになった結果、従来のツールよりも利用頻度が2倍に増え、業務工数は最大で70%も削減されました。
背景:暗黙知に依存した情報管理の改善
同社は、組込みソフトウェアを基盤としたさまざまな事業を展開していますが、社員2,000人を抱える組織においては、それぞれの部門で異なる情報管理手法が用いられており、情報の連携が不足していました。ベテラン社員は経験に基づく“暗黙知”に頼ることができますが、新しく入社した社員は情報探しに苦労し、業務に多くの時間をかけてしまう状況が続いていました。
導入プロセス
NTTデータMSEでは、14部門の情報を一度に統合するのではなく、既存のFAQやインターネット、共有フォルダから情報を段階的に抽出し、正確性を確認しつつ記事化を進めました。最初から全社員にアクセスを拡大し、利用体験をもとに追加の情報整備を進めたことで、運用開始からわずか4か月で870件の記事を揃えました。
成果と評価
この新たなAIヘルプデスクは「MSEコンシェルジュ」と呼ばれ、導入から半年で社員の60%が利用するようになりました。さらに、率直に情報が見つかるという声が寄せられるなど、業務効率の向上が実感されています。これにより、社内表彰制度「プロジェクトアワード」の受賞も果たしました。
今後の展望
今後、NTTデータMSEはPDF文書内の情報検索機能や重要情報のプッシュ通知システムの導入を計画しており、情報受信の精度を一層向上させる狙いです。また、新しいコンテンツを事前に準備する体制を整え、全社的な効率化を図っていく方針です。
このように、NTTデータMSEはHelpfeelの導入により、AIヘルプデスクの効果を最大限活かし、全社での情報管理の新たなスタンダードを築いています。詳しくは、
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