業界を変革する新技術、EPC Hub
TOYOと日本IBMの共同開発によるEPC Hub(プロジェクトデータ統合ハブ)が新たな機能強化を遂げ、プラント建設業務におけるデータ統合と管理の新たなスタンダードが確立されました。この取り組みは、デジタル時代におけるEPCプロジェクトの効率性と信頼性を高めるための画期的なステップです。
1. 迅速な意思決定を支えるリアルタイム連携機能
従来、意思決定を支援するために使用されるダッシュボードは、データ同士の関係を手作業で定義する必要があり、非効率的でした。しかし、新たに実装されたリアルタイム連携機能により、データ分析基盤が自動的にデータの関係性を処理します。これによって、ユーザーはプロジェクトの前後関係や全体の流れをスムーズに把握できるようになりました。絞り込み条件を維持しながら、さまざまな視点からデータ分析ができるため、より的確な意思決定が可能となっています。
2. 新標準データモデルの導入で情報共有が円滑に
ハードルの一つだったデータ不整合の問題も解消されました。新たに統合された業界標準のCFIHOS/AWPデータモデルは、共通のデータフォーマットを導入することで、異なる関係者間の情報共有を円滑にします。この改善により、部門間の協力体制が強化され、エラーや不整合も抑えられ、プロジェクトリスクが最小限になります。
3. データの信頼性を向上させるハンドリング機能
データ分析基盤には、さまざまな機能が搭載され、データの正確性と一貫性が大幅に改善されました。その中でも特に強化された「バリデーション機能」は、データの取り込みや更新時に自動的にエラーチェックを行うことで、不正確なデータが流入するのを防ぎます。これにより、ユーザーは信頼性の高いデータを基に業務を進めることができ、エラー修正にかかる無駄な時間を削減し、プロジェクト全体の工数が減少する効果も期待できます。
未来に向けたEPC Hubの可能性
今回のEPC Hubの機能強化は、蓄積されたデータを活用し、予測分析やリスク管理が可能になることを意味します。このプラットフォームは、拡張性を考慮して設計されており、新しい技術やツールを容易に統合することができます。特に国際的なプロジェクト管理にも対応することが可能で、世界規模でのプロジェクト運営の効率化に寄与します。
TOYOと日本IBMは、技術革新への柔軟な対応を持ち続け、最先端のプロジェクト管理手法を取り入れることで、顧客のニーズに応えていく所存です。さらに、品質やコスト、工期における総合力を強化し、グローバルなプラントプロジェクト標準メソドロジーの活用を通じてさらなるビジネス拡大を目指しています。
企業情報
- - TOYO: 東洋エンジニアリング株式会社は1961年に設立され、60ヶ国以上でエンジニアリングサービスを展開。持続可能な社会の実現を目指し、環境に配慮したソリューションを提供しています。
- - 日本IBM: 経営革新やデジタルトランスフォーメーションを支援するIBMコーポレーションの日本法人として、基礎研究からITシステム構築まで幅広くサービスを提供しています。