新たな味わいを生み出す「なな婆の昆布」
北海道白糠町から新しい特産品として誕生した「なな婆の昆布」は、ふるさと納税の返礼品として注目を集めています。こだわりの100%天日干しで仕上げられ、日本の食文化に新たな風を吹き込むこの昆布。今回は、その魅力と背後にあるストーリーを探ってみましょう。
白糠町だし文化の復興
かつて、白糠町は昆布の産地として名を馳せ、「白糠長切昆布」は江戸時代から高級品として珍重されていました。しかし時代が進むにつれ、昆布の生産は減少し、かつての名声は薄れていきました。今なお、昆布が育つ理想的な海の条件が残る中、新たに昆布作りに挑む女性がいます。それが柳谷奈々さんです。
珍しい発想の拾い昆布
大将さんと共に日常の浜辺を歩くうちに、浜に寄せられた昆布を見て「もったいない」と感じた奈々さん。彼女のこの直感が、昆布作りへの道を開くきっかけとなりました。拾い昆布という手法を採用することで、設備投資を大幅に抑えながら、人手で昆布を集めることができました。これは、年間を通じて昆布を手に入れることができる利点を活かした結果です。
人力による手作業の力
昆布の作業は日の出から始まります。潮の流れを読み、良質な昆布を見極めながら浜を歩く姿はまるで真の漁師のようです。集めた昆布は、10㎏の束にまとめて自宅へ運ぶのも全て手作業。洗浄し、最もこだわる天日干しの工程へと進んでいきます。昆布にしっかりと手を入れ、乾燥のプロセスに心を込める奈々さんの姿からは、愛情が感じ取れます。
昆布の味を引き出すこだわりの製法
乾燥機を使用せず、100%自然の光で乾燥させる「なな婆の昆布」。これは色むらや軽さがあっても、自信を持って提供する商品です。天日干しならではの豊かな味わいは、多くの地元飲食店からも高く評価されています。料理の深みを増す昆布として、寿司やラーメンの出汁にも採用されています。
夫の思いが込められた独特なパッケージ
「なな婆」の愛嬌あるイラストは、奈々さんの夫・大将さんの手描きです。このネーミングセンスには「おばあちゃんになっても頑張って」という気持ちが込められており、温かみを感じます。また、奈々さん自身が手がけたパッケージデザインは、昆布の魅力を気軽に手に取ってもらうための工夫がされていて、見る人の心を和ませます。
ふるさと納税への取り組み
2025年に「ふるさと納税」の制度を通して、白糠町の地域を代表する品として再起をかけた「なな婆の昆布」。出品後、寄付者から寄せられる感想には驚きと喜びの声が溢れています。美味しさを体感した寄付者が次々とレビューを投稿している様子は、今後の広がりを予感させるものです。
自然の贈り物を届ける
「なな婆の昆布」を通じて、白糠町の豊かな自然と文化を再発見する機会を提供している奈々さん。彼女は自然と精一杯向き合いながら、丁寧に仕事を続けています。そしてその結果が、全国に広がる昆布の美味しさとして届けられています。「美味しいと言ってもらえる時が何より嬉しい」と話す彼女の姿は、愛情と誠実さで満ち溢れています。
まとめ
100%天日干しによる自然の恵み、奈々さんの努力と情熱が結実した「なな婆の昆布」。北海道白糠町から全国へ、心温まる美味しさを届けていく取り組みは、多くの人々に感動を与え続けるに違いありません。これからも「なな婆の昆布」は、白糠の誇りとして生き続けることでしょう。