近畿大にVR医療教育
2025-11-04 17:57:25

近畿大学の新キャンパスにVR技術を活用した医療教育導入

近畿大学の新キャンパスに導入されるVR医療教育システム



2025年11月1日、大阪府堺市に「近畿大学おおさかメディカルキャンパス」がオープンします。この新しいキャンパスでは、株式会社ジョリーグッドの医療教育VRプラットフォーム「JOLLYGOOD+(ジョリーグッドプラス)」が導入され、教育の質向上と地域医療の発展を目指す取り組みが始まります。

医療教育におけるVR導入の背景


近畿大学は、新病院と新キャンパスを開設し、看護学部の新設とも同時に、最新の医療設備を整えるとともに教育の質的向上を図っています。このプロジェクトの中心に位置するのが、VRとAI技術を活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)です。

「JOLLYGOOD+」のVRシステムでは、複数のVRゴーグルと医療者が自らコンテンツ作成するセルフ撮影システム「JOLLYGOOD+make」が導入されます。これにより、医学生や研修医、新人看護師、既存医療スタッフが、VRを通じて臨床実習を行うことが可能になります。

VR技術による教育の変革


このVR導入によるメリットは数多く期待されています。特に、医師や看護師がリアルな手術や処置を、当事者目線で体験できることで、通常の学習スピードの約4倍でスキルを習得することが可能です。また、医療教育が均質化されることで、講師の質に左右されることなく、教育のレベルが引き上げられます。

看護学部新設への貢献


2026年4月に新設される看護学部では、ジョリーグッドの600本以上のVRライブラリを活用し、実際の臨地実習を行うことが難しい状況でも質の高い教育を提供することが狙われています。また、学生がセルフ撮影でコンテンツを作成し、医療現場で見たことや体験したことを学び合うことが促進されます。

地域医療への貢献


この取り組みを通じて、近畿大学は地域医療の質を高める役割を果たすことも期待されています。堺市に移転することに伴い、医療スタッフの質を向上させることで、南大阪地域の医療水準向上に寄与するとともに、災害医療体制の強化にもつながるでしょう。

スペシャリストのコメント


近畿大学病院小児科の宮崎紘平講師は、「新しい学内拠点『Kindai VR Medical Academy』が始動し、実際の医療場面をリアルに再現し、失敗を恐れずに繰り返し体験できる環境を整えていく」と述べています。これにより、多職種が共にVRコンテンツを制作し、教育の質とスピードが劇的に向上することが期待されています。

株式会社ジョリーグッドの代表取締役CEO上路健介は「近畿大学でのVR/AI教育システムの導入は、医療のDX化を象徴する出来事です。日本の医療教育の課題を解決し、革新を遂げたい」意気込みを語っています。

今後の展開


ジョリーグッドは、全国200以上の医療機関への導入実績を持ち、近畿大学とのパートナーシップを基にして革新的なVR活用モデルを展開していく予定です。このプロジェクトが成功を収めれば、日本の医療教育、病院DXのさらなる飛躍が期待できるでしょう。

まとめ


近畿大学のおおさかメディカルキャンパスにおけるVR技術の導入は、新時代の医療教育を実現するための重要なステップとなります。最新技術を駆使した教育の質の向上は、未来の医療を担う人材育成に欠かせないものであり、地域医療の改善にも寄与することでしょう。これからも、医療教育の革新に向けた取り組みが加速していくことが期待されています。

会社情報

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学校法人近畿大学
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