新しい本人認証技術「DZ Pass」がセキュリティを強化する未来の鍵

新たな本人認証技術「DZ Pass」登場

サイバーセキュリティの分野で革新的な進展がもたらされました。2024年10月1日、株式会社フーバーブレインが株式会社AnchorZの開発した「DZ Pass」の販売を開始しました。この新しい技術は、本人認証の負担や不安を軽減できる「バックグラウンド認証®」を用いており、従来の方法では実現できなかった新たな利便性を提供します。

バックグラウンド認証®とは

「DZ Pass」は、「バックグラウンド認証®」技術を活用しており、複数の生体情報（顔や声）と呼ばれる「ふるまい情報」を統合することが特徴です。これは、ユーザーがデバイスをどのように扱うか、例えばデバイスとの距離や傾け方など、各自の特有の癖を分析することで実現しています。これにより、ユーザーはログインしたいPCにいる場合、自動的に本人認証が行われ、スムーズにログインできるのです。

利用方法とセキュリティ

ユーザーは「バックグラウンド認証®」を搭載したスマートフォンを保持している状態で、PC前にいるだけで本人認証が完了し、ログインが自動で行われます。利用者がPCから一定の距離に離れると、自動的にロックされ、他の人がログインを試みても認証が行われません。この機能により、より安全で安心なPCセッションが実現され、特にオフィス外でのPC利用においては、覗き見のアラートメッセージも表示されるため、さらなる安心感を提供します。

技術の信頼性と実績

AnchorZは、「本人認証の負担と不安をなくす」ことを目指し、この技術を開発しました。「バックグラウンド認証®」は2019年に英Arm Ltd.とパートナー契約を締結し、2020年には国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）からの採択を受けました。また、2023年には国際会議「IEEE IJCB2023」で論文が発表されるなど、第三者による信頼性も高く評価されています。

特許の取得と国際展開

2024年9月30日現在で、日本国内での特許だけでなく、アメリカや中国でも計42件の海外特許を取得しています。これにより、夫々の市場での競争力を強化し、グローバルな安全性向上に貢献しています。

企業の取り組み

フーバーブレインは、サイバーセキュリティの専門家として、次世代エンドポイント製品やクラウドネットワークサービスを通じて、企業のサイバーセキュリティ対策を支援しています。「DZ Pass」をラインナップに加えることで、さらなるセキュリティ強化を図り、多くの企業がセキュアな環境で業務を行えるよう尽力しています。また、この技術を用いることで、業務効率の改善や働き方の分析も行うことで、全体的な生産性向上に寄与しています。