格付ロジック改定が企業倒産リスク評価に与える影響とは
2026年6月、リスクモンスター株式会社は「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」に関する調査を実施しました。この調査からは、格付が変動した企業が約97,434件に上り、特に格下げが多かったことが明らかになりました。
調査背景
リスモンが提供するRM格付は、企業の信用力をAからFの6段階に分類し、その判断は倒産リスクの指標として用いられています。特に、A格の企業は倒産の可能性が低く、F格の企業はその逆とされています。2026年6月29日時点での調査対象企業は合計1,701,665社で、改定前と比較した結果、格付が変動した企業は全体の5.7%にあたります。
格付の変動状況
調査結果によると、格上げされた企業は30,669件である一方、格下げされた企業は66,765件と重要な発見がありました。このため、格下げ企業の数が格上げ企業を大幅に上回る形となっています。また、地域別では、A格企業とF格企業はそれぞれ増加し、C格企業は減少する傾向が示されました。特に「北海道・東北」地域ではA~C格が最も多く増加し、その数は136件に達しました。
業種別の変動
業種別に見ると、高格付(A〜C)企業は増加した業種が6つ、減少した業種が12あり、特に「卸売業・小売業」での増加が顕著でした。一方、低格付(E・F格)企業では増加した業種が7つ、減少した業種が11あり、「医療・福祉」分野の格付が531件も増える結果となっています。この業種ごとの分布からも、現在の日本の経済状況が企業格付にどのような影響を与えているかが見て取れます。
経済状況についての考察
日本経済は現在、人手不足や物価上昇といった厳しい局面を迎えており、これにより企業倒産件数も高水準を維持しています。中東情勢の変化も影響し、原油価格の高騰が企業活動にリスクを及ぼす要因となっています。このような背景の中、金融機関による融資姿勢にも変化が見られ、貸出の選別が進んでいるとのことです。
この調査は、経済動向を基にした格付ロジックの再評価を行っており、「今」の企業状況を的確に反映するための基盤を整えています。リスモンは、専門のアナリストによる分析とAIを駆使したデータ解析を通じ、企業の信用評価を維持しているのです。
今後の展望
リスクモンスターの定期的な格付ロジックの見直しは、経済環境に適応した評価手法を取り入れることで、より正確な倒産リスク評定を実現することを目指しているとのことです。これは、会員企業へ安全な取引機会を提供し、日本経済全体の活性化に貢献することにもつながります。
「安全な取引拡大を支える企業格付の見直し」が続く中、今後のリスクモンスターの取り組みに注目が集まります。