デンマーク流教育が秘める才能開発の秘密
デンマークは世界中で経済力と幸福度の高い国として知られています。具体的には、同国の1人あたりのGDPは日本の約2倍、また世界競争力ランキングでも2022〜2023年には1位を獲得しました。一方で、幸福度ランキングにおいては2025年には2位を見込んでおり、長年にわたってトップクラスの地位を維持しています。日本は経済面でも幸福度の面でも下位に位置していることを考えると、デンマークがいかに物心ともに豊かな国であるかがわかります。
この豊かさの背後には、デンマーク流の教育システムの存在があります。本書では、デンマーク在住の著者ニールセン北村朋子が、実際に現地で子育てをしながら学んだ教育の秘密を探求します。
デンマークの教育システム
デンマークの学校教育では、私たちが一般的に思い描く「宿題」「定期テスト」「入学試験」といったものが存在しません。このアプローチは、子どもたちを競わせたり比べたりすることなく、むしろそれぞれの才能を伸ばすための支援に重きを置いています。そのため、必然的に塾という存在も不要になります。
この「叱らない」「競わせない」「比べない」という教育環境は、子どもたちの心を豊かにし、ひいては社会全体の幸福度を高めています。
教育の根底にある理念
デンマークの教育は、教育の場を「学びの場」と捉えています。すなわち、知識を詰め込むのではなく、探求心を育て、創造性を発揮できる環境を用意することが重視されています。このため、教育現場ではコラボレーションや発表、討論が奨励され、批判的思考や問題解決能力も養われます。
また、子どもたち自身が自分の興味を持って取り組むプロジェクトに自由に挑戦できるため、「好きなことを大切にする」文化が根付いています。
まとめ
デンマーク流の教育がなぜこれほどの成功を収めているのか、その背景には「人々の幸福度を高めることが国全体の利益につながる」という深い理念が存在します。この理念こそが、子どもの才能を開花させ、経済的な豊かさを生み出す源事態となっているのです。
デンマークの教育から学べることは少なくありません。日本においても、アプローチの一部を採り入れることで、子どもの才能を効果的に伸ばす出発点となるかもしれません。
本書では、著者自身の体験を交えながら、この教育の魅力や実際の仕組みについて詳しく紹介しています。是非手に取って、デンマークの教育の秘密を知ってみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
ニールセン北村朋子は文化翻訳家で、神奈川県出身。2001年からデンマークに在住し、教育や持続可能な社会、民主主義に関する発信や活動を行っています。現在はデンマーク・インターナショナル・メディア・プレスセンターの代表メンバーとしても活動しています。