スピリチュアルと右派思想の交錯
9月1日に発売される新著『スピリチュアリズムとナショナリズム』が、スピリチュアルな思想と右派的なイデオロギーの交わりについて新たな視点を提供します。本書では、個人の癒しをテーマとするスピリチュアルな言説が、なぜ陰謀論や執拗な排外主義、さらには「愛国」を掲げる右派思想と結びついているのか、その構造を深く掘り下げます。
著者たちは、個々の不安や生きづらさを癒すはずの言葉が、どのように「真実に目覚めた者」と「騙されている者」を分けるのか、さらにそれがなぜ反知性主義や他者への敵意へと向かうのかを問い直します。単なる宗教的体験やスピリチュアルな実践がどのようにして政治運動に組み込まれ、現代日本の右傾化を助長する水脈の一部となっているのか、著者たちは様々な視点から考察を加えています。
本書では、
以下の六つの視点を通じて、スピリチュアルと右翼思想を解明します。
1. 日本会議とその源流
2. 新宗教における保守運動
3. 子宮系スピリチュアルの影響
4. オカルト雑誌の役割
5. 反ワクチン運動の流れ
6. Qアノンと排外主義の関係
著者陣は、宗教社会学やカルト研究、陰謀論研究、さらには取材やカウンター活動の実績を持つ総勢六名。各々がそれぞれの専門分野から「スピ」と「ウヨ」が接続する歴史的背景を探り、その危険性に迫ります。
理論的発展編としての位置づけ
この書籍は、好評を博した前書『陰謀論と排外主義』からさらに一歩踏み込んだ内容となっており、思想的および歴史的観点において読者に新たな知見をもたらす理論的発展編です。陰謀論はどこから生じ、その魅力がどのように称賛され、果たしてどのように大衆運動としての排外主義にシフトしていくのか、そのメカニズムを解明します。
著者の一人、菅野完氏はその優れた分析力で知られ、これまでに数多くの著書を上梓してきました。また、社会学者の中森聖奈氏や宗教社会学者の塚田穂高氏など、実績豊富な執筆陣が揃っており、知識の体系化を図ることに成功しています。
書籍の具体的な情報
本書は扶桑社からの出版で、定価は1,100円(税込み)。ISBNは978-4594103668です。これまで気がつかなかったスピリチュアルと政治の交錯を理解し、今後の社会を考えるための必読書といえるでしょう。
詳細な情報や購入は
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