宝酒造が持続可能な取り組みでエコプロアワード受賞

宝酒造がエコプロアワードで栄誉を獲得

2023年12月6日、東京ビッグサイトで開催された「第7回エコプロアワード」において、宝酒造株式会社が財務大臣賞を受賞しました。この表彰は、同社が耕作放棄地を活用して開発した「京檸檬」および、その京檸檬を使用した新たなリキュール「寶CRAFT」＜京檸檬＞の取り組みに対して与えられました。

受賞の背景

「エコプロアワード」は、一般社団法人サステナブル経営推進機構によって主催され、持続可能な経営や環境への配慮がなされた製品やサービスを評価する制度です。宝酒造が受賞した理由は、農作物の開発と製品化を通して地域課題の解決に取り組んでいる独自性にあり、特に多様なステークホルダーとの協力体制が高く評価されました。

これは、地域のサステナビリティの向上にも寄与する活動として取り上げられ、今後の環境問題解決の一つの手本となることが期待されています。

魅力的な商品と地域貢献

宝酒造は、2018年に発足した「一般社団法人京檸檬プロジェクト協議会」に参画し、地元の耕作放棄地の活用や新規就農支援に取り組んできました。5年間の活動を経て、京檸檬を特長とするクラフトチューハイ「寶CRAFT」＜京檸檬＞が2023年11月に発売されました。この商品は、地域の生産者が育てた京檸檬を原料に使用し、地域の振興に寄与しています。

チューハイは、農業者が収穫した京檸檬の青果を加工し、果汁やペーストを用いて商品化されています。また、未利用部分の果皮も有効活用することで、フードロスの削減にも寄与しています。このように、販売の一部を「京檸檬プロジェクト協議会」に寄付することにより、安定した生産体制の構築や地域経済の促進にもつながっています。

「寶CRAFT」＜京檸檬＞の詳細

この商品の特徴は、リキュールでありながら爽やかな酸味を持ち、アルコール分は7%、果汁分は2%となっています。容量は330mlで、参考小売価格は363円（税抜）です。販売地域は主に京都府を中心としており、地域限定の商品として特に地元の人々に愛されています。

未来への展望

宝酒造は、今後も技術を駆使して日本酒の新たな楽しみ方と価値を創造することに努めていきます。特に「京檸檬」プロジェクトを通じて、地域の課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指す姿勢を崩さずに推進していく予定です。これからも多くの地域の資源を生かしながら、豊かな生活の実現に寄与する新しい製品を展開していきます。