NowcaSTats始動!高精度CPI
2015-12-09 11:19:39
ナウキャストと日経、リアルタイム経済統計サービス「NowcaSTats」開始!高精度物価指数「CPINow」を提供
ナウキャストと日経、リアルタイム経済統計サービス「NowcaSTats」始動!
2016年1月5日、株式会社ナウキャストと株式会社日本経済新聞社は、経済統計の会員向けサービス「NowcaSTats」を共同で開始しました。このサービスは、経済の現状をリアルタイムで把握することを可能にする画期的なサービスです。
経済の「今」を捉える、新サービス「NowcaSTats」
「NowcaSTats」は、「経済の今を知る(Nowcast)」ことを目的とした経済統計データベースサービスです。従来の経済統計は、調査から公表までタイムラグがあるため、現状把握や将来予測が困難でした。しかし、「NowcaSTats」はビッグデータ分析を活用し、リアルタイムで経済統計を開発・配信します。
高精度物価指数「CPINow」
サービス開始時点では、日経・東大日次物価指数を継承・改良した新物価指数「CPINow」が配信されます。総務省が発表する消費者物価指数(CPI)は、約1ヶ月半のタイムラグがあり、消費スタイルの変化を反映しづらいという課題がありました。
「CPINow」は、販売価格と販売数量のデータをリアルタイムで計測するPOSデータなどを活用することで、速報性と精度を大幅に向上させています。日経・東大日次物価指数の課題であった調査対象店舗数を300店舗から800店舗以上に拡大し、配信系列も多様化しました。
「CPINow」の特長
「CPINow」は、大きく分けて「CPINow・T指数」と「CPINow・S指数」の2種類の指数を提供します。
(1)CPINow・T指数
指数理論上、最も望ましいトルンクビスト算式を用いた、より真実性の高い消費者物価指数です。
購買取引が行われた日の翌々日までにデータ収集を行い、高い速報性を確保しています。
調査対象店舗数は800店舗以上、商品数はスーパーで扱われる日用品や食料品30万点以上に及びます。
総合指数のほか、特売を除いた物価の基調指数や、売上高指数など、様々な系列を提供します。
(2)CPINow・S指数
総務省CPIを予測したいニーズに対応するため、総務省CPIと同様の算式と銘柄選定基準を採用しています。
当月の結果を当月中に公表し、速報性を高めています。
* ラスパイレス算式を採用するため、毎調査時点の販売数量を収集する必要がなく、データ収集方法の幅が広がっています。
東京大学日経日次物価指数の終焉と「CPINow」への継承
「CPINow」の開発により、東京大学渡辺努教授の研究室では、日経・東大日次物価指数の更新を2015年末に停止しました。日経・東大日次物価指数は長年経済界に貢献してきましたが、その役割は「CPINow」に引き継がれることになります。
今後の展望
「NowcaSTats」は、今後も経済指標の拡充を進め、より高度な経済分析を支援していく予定です。リアルタイム性の高い経済データは、政府機関や金融機関、企業の意思決定に役立つ貴重な情報源となるでしょう。
トライアル会員募集中!
「NowcaSTats」は、2016年1月~3月まで無料体験できるトライアル会員を募集しています。この機会に、リアルタイム経済統計の精度と有用性を体感してみませんか?
会社情報
- 会社名
-
株式会社 日本経済新聞社
- 住所
- 東京都千代田区大手町1-3-7日本経済新聞社ビル
- 電話番号
-
03-3270-0251