保育園児の睡眠不足
2024-11-13 15:48:26

保育園児の睡眠不足が明らかに!アートチャイルドケアと熊本大学が共同研究で睡眠不足の実態解明

日本の保育園児の睡眠不足が明らかに!アートチャイルドケアと熊本大学が共同研究で睡眠の実態解明



アートチャイルドケア株式会社は、熊本大学名誉教授の三池輝久氏との共同研究論文が、スイスの学術誌『Clocks & Sleep』に掲載されたことを発表しました。この論文は、同社が運営する保育園に通う生後2か月から6歳までの乳幼児と小児を対象に実施された、睡眠・覚醒リズムに関する大規模な調査研究に基づいています。

約5,000名の睡眠記録から判明した驚きの事実



2013年から2016年にかけて、約7,500名の保護者の協力を得て、14日間の睡眠・覚醒リズムを記録する「睡眠表」を用いた調査が行われました。その結果、約5,000名の乳幼児の生活リズムを分析した結果、日本の乳幼児には年齢にかかわらず平均10時間程度の夜間睡眠時間が必要であることが明らかになりました。

睡眠不足がもたらす将来への影響



さらに、この研究では、乳幼児の睡眠時間と発達、将来の学校生活との関係性についても重要な知見が得られました。

年齢による睡眠時間変化: 年齢に伴って一日の総睡眠時間は減少しますが、これは昼寝時間の減少によるものであり、夜間睡眠時間は変化しないことが判明しました。この夜間睡眠時間は「夜間基本睡眠時間(NBSD)」と呼ばれ、乳幼児の発達において非常に重要です。
週末の朝寝坊: 平日と休日の朝の起床時刻を比較すると、休日の起床時刻の方が約30分遅いことがわかりました。この週末の朝寝坊は、乳児期からすでに認められ、平日の夜間睡眠不足を補うための睡眠時間と考えられます。しかし、休日の朝寝坊は、体内時計のずれにつながる可能性があり、心身の発達バランスを崩すもとになるとされています。また、将来の「社会的時差ボケ」につながる可能性も懸念されています。
* 昼寝時間の減少: 睡眠不足は、不規則かつ長時間の昼寝を生じさせ、昼寝時間のない小学校への入学準備を整えにくくする可能性も指摘されています。

乳幼児の健全な発達のために必要なこと



この研究結果から、乳幼児期の子どもの心身発達と将来の学校生活を守るためには、以下の3点が重要であることが示されました。

1. 正確な夜間基本睡眠時間(NBSD)を知る: 乳幼児には、年齢にかかわらず約10時間の夜間睡眠時間が必要であることを認識することが大切です。
2. 決められた朝起床時刻を守る: 平日、週末ともにほぼ同じ時間に起床することで、体内時計を整え、心身の発達をバランス良く促すことができます。
3. NBSDが確保できる適切な就寝時間の設定: 夜間睡眠時間が不足しないよう、適切な就寝時間を設定することが重要です。

今後の展望



アートチャイルドケア株式会社は、この研究結果を活かし、保育活動・療育活動において、より一層乳幼児の健全な精神的・肉体的発達に注力していくとしています。同社は、今後も、睡眠と生活リズムに関する研究を継続し、乳幼児の健やかな成長を支援していく方針です。

まとめ



今回の研究成果は、日本の乳幼児の睡眠不足問題に対する理解を深め、より適切な保育環境の整備、保護者の意識改革に役立つ重要な知見と言えるでしょう。


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会社情報

会社名
アート引越センター株式会社
住所
大阪府大阪市中央区城見1-2-27 クリスタルタワー16F
電話番号
06-6946-0123

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