御嶽山ビジターセンターが木曽福島に新たな文化発信の拠点を開設

御嶽山ビジターセンター、木曽福島に誕生

長野県の木曽町に新たにオープンした御嶽山ビジターセンターは、訪れる人々に自然や文化、歴史を学ぶ新しい場を提供しています。このセンターは、御嶽山の麓に位置する『さとテラス三岳』と、山間の『やまテラス王滝』の二つの施設から成り立っています。いずれの施設も、平成26年に発生した噴火災害を契機に設置され、地域の観光情報や火山に関わる学びの場として機能しています。

さとテラス三岳の設立

『さとテラス三岳』は、国道19号から車で5分程の距離にあり、道の駅三岳に隣接しています。年間を通じてアクセスしやすいこの地点には、最新の御嶽山と地域の情報を提供するデジタルサイネージや、多目的スペースが設けられています。これにより、計画的な登山をサポートするだけでなく、下山後にも山の美しさを振り返ることが可能です。

展示と体験

センター内では、多くの展示が常設され、特に「木曽の大地に生きる」というプロジェクションマッピングが目を引きます。この展示は、木曽地域の成り立ちを視覚的に楽しめる内容です。また、「御嶽山の歴史とめぐみ」では、御嶽山の自然美に触れることができ、「災害の伝承」では2014年の噴火の概要とその後の救出活動を紹介しています。これらの展示は、広範囲にわたる観光客や地域住民に、活火山としての御嶽山の知識を提供しています。

地元の味と恵み

隣接する「みたけグルメ工房」では、地元の食材を用いたお弁当が販売されており、食事をしながら木曽駒ヶ岳の景色が楽しめます。さらに、ここでは農家直送の新鮮な食材の購入も可能で、来訪者は木曽の豊かさを自宅に持ち帰ることができます。

やまテラス王滝の特色

一方、標高2190mに位置する『やまテラス王滝』は、長野県立の御嶽山ビジターセンターで、登山口からアクセスが容易です。この施設は、火山と自然の情報を中心に施設設計され、訪れる人々に御嶽山の魅力を深く理解させる役割を担っています。展示内容は「御嶽山の成り立ち」や「山と人の関わり」など多彩で、火山活動が続く環境下での安全な活動に関する知識を得ることができます。