神戸市が展開するデジタル活動部『デジ活』
近年、急速に進化し続ける生成AI技術。これにより学びや働き方が劇的に変わろうとしていますが、多くの若者たちがこの技術を主体的に学ぶ機会が不足しています。そこで、神戸市が主導する新しいプロジェクト「デジタル人材育成エコシステム形成事業」が始動します。これを受けて、『こうべデジタル活動部(デジ活)』が設立され、若者を対象としたデジタルスキルの習得を目指す新たな学びの場が提供されることになりました。
デジ活の特色
デジ活の最大の特徴は、単なる勉強会ではなく、9月から翌年3月までの7ヶ月間、毎月異なるテーマに基づくイベントが開催されることです。AIやデジタル技術を多角的に学べる環境が整っています。以下はデジ活の主要なポイントです。
1.
多様なテーマ: 生成AI、データ分析、サイバーセキュリティ、クリエイティブテックなど、興味や進路に応じたテーマに参加できます。
2.
実践重視のプログラム: 一方向的な講義ではなく、トークセッションやワークショップを通じて、実際に手を動かして学べる機会があります。
3.
コミュニティの構築: イベント後もDiscordを通じた交流や追加学習の場が提供され、参加者同士や地域の企業とのつながりを深めることができます。
4.
地域参加型の仕組み: 教育機関や企業の協力を得て、地域全体で若者の学びを支える「デジタル人材育成のエコシステム」を実現を目指します。
参加者はAI初心者でも大歓迎で、「これから学んでみたい」という熱意を持つ若者の参加が望まれています。
キックオフイベント:恋愛から学ぶAI活用術
デジ活の幕開けを飾る記念すべき第1回イベントは、2025年9月23日(火・祝)に神戸市中央区のANCHOR KOBEで開催されます。このイベントは「AIを身近に感じる」というテーマのもと、恋愛を切り口にして勉強やキャリアにも役立つAIの活用法を学ぶことができる内容です。
イベントの概要
- - 日時: 2025年9月23日(火・祝)14:00〜17:00
- - 場所: ANCHOR KOBE(兵庫県神戸市中央区加納町4丁目2-1 神戸三宮阪急ビル15階)
- - 対象: 中学生から大学院生までの学生及び若手社会人
- - 定員: 50名
- - 参加費: 無料
- - 持ち物: パソコン
当日のスケジュールは、受付から始まり、無料文字起こしツールやChatGPTの使い方を学び、AIを体感するミニワークも用意されています。メインセッションでは、恋愛に関わるAIの具体的な活用方法を学び、グループワークを通して「AIをもっと上手に使う」ためのアイデアを共有する時間も設けています。
継続的な学びの場
デジ活は単発のイベントにとどまらず、以下のようなテーマで今後も継続的に学びの場を提供していく予定です。
- - 10月: クリエイティブテック & デジタルコンテンツ
- - 11月: データアナリティクス & 生成AI応用
- - 12月: メドテックにおけるAI活用 & 起業
- - 2026年1月: サイバーセキュリティ & コンプライアンス
- - 2026年2月: ハッカソン(アプリ実装)
- - 2026年3月: グローバル展開・ハッカソン成果発表会
プログラムは初心者から応用まで段階的に構成されており、参加者は「学ぶ → 使う → 社会に活かす」というプロセスを体験しながら成長していきます。
地域とのつながり
デジ活は単なる学びの場でなく、地域や企業、教育機関との連携を強化していくものです。このため、協賛や専門家の派遣、企業とのキャリア連携など、様々な形での支援を広く求めています。イベントやプログラムへの協力を通じて、学生たちの未来を支えるパートナーシップを築いていけることでしょう。
神戸市が展開するデジ活は、地域の未来を担う若者たちに新たな学びの機会を提供し、デジタルスキルを養う重要な役割を果たすことが期待されています。