神戸市の新型コロナウイルスワクチン接種体制強化
神戸市は、新型コロナウイルスワクチンの接種を安全に行うため、保健局に「ワクチン管理監」を設けました。この決定は、大規模なワクチン接種を更に円滑に進めるための重要な施策です。
大規模ワクチン接種会場の設置
大規模なワクチン接種会場が神戸ハーバーランドセンタービル内に設けられ、接種が2021年5月25日から開始されます。この施設の概要は以下の通りです。
- - 場所: 神戸ハーバーランドセンタービルの3階および5階、合計面積約3,600㎡
- - 予約開始日: 2021年5月14日
- - 接種開始日: 2021年5月25日(当初は3階のみ、2回目接種の際は5階も使用)
この会場では、1日の接種を段階的に増やし、最終的には平均して2,000人を目指します。
運営体制の整備
運営体制については、以下のように計画されています。
- - 接種は歯科医師または看護師が行い、28名が担当。
- - 医師4名が予診や急変時の対応を行います。
- - 看護師は86名が問診や接種補助を担当し、薬液の準備には24名が必要です。
特にこの運営体制の下、接種を行う歯科医師や看護師の研修も行われます。最初の研修は、神戸市医師会館にて5月15日に予定されています。この研修では筋肉注射の実技や講義が行われ、接種者が安全にワクチンを使用できるようにします。
ワクチン管理監の任命
神戸市は、ワクチンの接種体制をより強化するために、ワクチン管理監として斉藤博之氏(63歳)を任命しました。彼は前環境局環境保全部長としての知識を活かし、新型コロナウイルスワクチンの安全と効率的な接種を重要な任務として担います。
さらに、5月14日には、ワクチン接種対策室に部長級、課長級、係長級の人材を増強しており、体制は本務10名、兼務23名の合計33名に成長しました。これは接種の迅速化を図った意義深い施策です。
接種状況と予約状況
現在の新型コロナウイルスワクチン接種状況についてもお伝えします。医療従事者の接種 では、5月6日の時点で約33,000人が1回目の接種を終えており、54%もの人々がワクチンを受けています。また、高齢者の接種も進んでおり、5月12日時点で約4,200人の施設入所者が1回目の接種を済ませています。
加えて、14万3,621人が予約を完了しており、これは75歳以上の約60%に相当します。新たに、灘区に集団接種会場を追加するなど、さらなる努力が続いています。
まとめ
神戸市の新型コロナウイルスワクチン接種体制は、厳重かつ効率的に構築されています。「ワクチン管理監」の任命に加え、大規模接種会場の開設、運営体制の強化を通じ、より多くの市民の皆様が安全に接種を受けられるよう、全力を尽くしています。今後も市民の健康と安全を確保するために、努めていく所存です。