LA-6000とAzure連携
2025-11-14 16:26:49

音声キャプチャリングシステム「LA-6000」がMicrosoft Azure AI Speechと連携

株式会社ネクストジェンが新たな音声キャプチャリングシステムを発表



株式会社ネクストジェンは、自社の音声キャプチャリング・システム「LA-6000」が、マイクロソフト社が提供するAI自然言語処理サービス「Azure AI Speech」との連携を発表しました。この連携により、コンタクトセンター業界でのAI活用がさらに進化すると期待されています。

新サービスの背景


近年、コンタクトセンター業界では、生成AIの導入による顧客体験の向上が重要視されています。AIによる音声認識やテキスト変換機能が求められる中、AI技術の利用は飛躍的に進化しています。特に、通話データをリアルタイムで分析し、オペレーターをサポートする機能が急務とされていました。これを受けて、ネクストジェンは「LA-6000」をマイクロソフト社の「Azure AI Speech」と連携することで、さらなる機能強化を図りました。

「LA-6000」の機能と利点


「LA-6000」は通話中の音声データをリアルタイムで「Azure AI Speech」へ転送し、即座にテキストデータに変換します。このテキストデータは、オペレーターのFAQ自動表示、管理者によるリアルタイムモニタリング、感情分析に基づくエスカレーションなど、様々なアプリケーションに活用可能です。これにより、カスタマーエクスペリエンスの向上や対応品質の改善が期待されます。

CTIサービスとの連携


CTI(Computer Telephony Integration)サービスは、電話応対業務を効率化するためのシステムであり、顧客情報と電話を融合させたサポートを提供します。これまでのCTIサービスとAI機能の統合には多くのコストや時間がかかりましたが、「LA-6000」を使用することで、既存のCTIサービスをそのまま活用しながら、必要なAI機能を柔軟に追加することが可能となります。これにより、顧客は新たなシステムを導入する手間を省けます。

連携可能なサービス


「LA-6000」は、既存のCTIサービスとAIサービスの連携を強化するため、さまざまなCTIとAIサービスとの接続を可能にしています。具体的には、NECプラットフォームズの「UNIVERGE SV9500CT」や、シスコシステムズの「Cisco Unified Communications Manager」など、著名なCTIサービスとの連携が実現されています。また、Azure AI Speechを新たに取り入れることで、AI技術の幅が広がります。

ネクストジェンの強み


ネクストジェンは通信事業者向けのビジネス展開を通じて得た技術力を基に、コンタクトセンターに特化したソリューションを開発してきました。AI技術においても、過去10年間で音声認識の研究開発を進め、産学連携を積極的に推進しています。このような経験を生かし、同社はコンタクトセンター業界でのAI活用を促進し、顧客体験をさらに向上させることを目指しています。

将来の展望


今後、AI技術の発展と普及が進む中、音声コミュニケーションにおいてもAIの重要性は高まっています。「LA-6000」は既存のシステムに影響を与えることなく、迅速にAIサービスを導入できるシステムとして位置づけられています。ネクストジェンは今後3年間で、音声キャプチャリング関連ビジネスにおいて約15億円の売上を目指しています。この連携により、さらに多くのAIソリューションとの協業が進むことが期待されています。ここで紹介した「LA-6000」は、通話録音装置としてだけでなく、音声データをリアルタイムで外部サービスに発送する機能を持つキャプチャリングシステムでもあります。詳しい情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。

会社概要


株式会社ネクストジェンは2001年に設立され、電話通信網にIP技術を導入し、通信価格の低下を実現したパイオニア企業です。その技術は日本の大手通信キャリアや官公庁に広く採用されており、安定した通信品質に定評があります。今後も、幅広いソフトウェアやサービスを提供し続けることで、企業のクラウド化を支援し、進化し続ける音声コミュニケーションの未来に寄与していく所存です。

会社情報

会社名
株式会社ネクストジェン
住所
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。